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カテゴリ:育児
ただいま、関西で講演中。
なので、ブログを初めて読まれる方も多いことと思います。いきなりな話題ですみません! つい先週、稽留流産の手術をうけてきました。 9週目になっても拍動がなく、7週目あたりから、大きくなりませんでした。 病院では、7週目くらいから手術をすすめられるそうですが、お医者さんと一緒に、もうちょっと待ってみようかと、気長に成長を待っていたりました。 最初は、もちろん悲しい気持ちでいっぱいでした。 5ぶんの1は、12週までの段階で流産し、しかも、赤ちゃんサイドの遺伝子ミスとか細胞分裂失敗などの事情によると、知っていてても、辛い事は、辛い訳です。 ですが、大きくなりにくいないこと、拍動がない事、9週目には、つわりがなくなってきてしまうこと、そんな事実をみつめ、体の状態からして、いつ流産してもおかしくないというので、たくさんの友人たち、先生たちに協力を求め暖かい励ましをいただいているうちに、とても不思議な安らかな気持ちになっていきました。 わたしが、倒れた場合、夫が近くにいたらいいですが、いなかったとき、出張のときを考えると、すごくたいへんな事態になりそうでした。 けれど、息子を預かってくれると何人の人が言ってくれたし、実際に、遊んでもらったりして、本当に助かりました。 短い命の赤ちゃんは、いままでの出会いを、より一層、濃く、素晴らしいものにしてくれたんだなあと、ありがたく思っています。 深い心の繋がりを確かめ合えたなあと思う出来事に、何人もの、流産や子宮外妊娠を体験された人との対話がありました。 わ!この人もいつのまにか、流産だったんだ~。なんてことも少なくなく、まわりに隠していた人や、傷をもったままの人、その体験をいかして、みんなの子育てをアドバイスしている人、いろいろお話できました。 思ったのは、ほんとに流産というのは、日常現象なのだなということ。 もちろん、体験のないラッキーな人もいます。けれど、ひとりが産む人数が、少ないですからね。 分母が大きくならないと、確率の数値に近づかないというのが、確率の数学たるところなのですから、5分お1、病院に行かなかった人もいるので、おそらくそれ以上の頻度であるのだろうと思いました。 その場合、できるだけ、みんなに相談できると楽ですよ! ご近所の人で、つらい人がいたら、言ってくださいね! わたしが、みんなにしてもらったみたいに、子供を一緒に遊ばせたりできるので、相談にのるからね。 ひとりで悩まなくてもいいのよ~。 深いつながりということで、感動させてもらった話があります。 若干、わたしのおもいちがいもあるかもしれませんが、こんなケースもあるんだよということで、 みんなに聞いて欲しい話があります。 彼女は、妊娠5ヶ月の時、赤ちゃんの脳に重い障害があるのがわかったといいました。 病院では、堕胎をふくめた決断を迫られていると。。 産まれたらすぐ亡くなるだろうし、集中治療室の利用も断られているのだけど、 それでも、命を奪うのはしのびないと、出産する決意を固めました。 わたしは、そのころ、流産と比べて、稽留流産って、なんなのだろうと、思っていたのでした。 ダイナミックに、リセットをはかるという流産は、理解できても、一体なんで、母体に留まっているのか、とても不思議だったのです。 ですが、産まれたら生きられないにもかかわらず、子宮の中ではしっかり生きている彼女の赤ちゃんの話を聞いて、なんとなくわかった気持ちになりました。 子宮っていうのは、生と死を超えた境界にあるのですね。 わたしは、無宗教なので、あまりいうと、あやしげになりそうで、気がひけるのですが。。 でも、私の拍動のない命のない赤ちゃんも、何故か大きくなるのです。 生きてないのに、大きくできるって、この世では(生れでたこの世)ありえないですよね。 でも、子宮だと、可能なんですね。子宮は、宇宙空間と同じなのか。。。と、感動してしまいました。 また、稽留流産の場合、最後、母体に吸収されていくんですね。 ふたごでは、ひとりが亡くなるともうひとりに吸収されるケースもあると聞きます。 ふたごよりも、母体はもっと異物なのに、吸収が可能なわけです。 実質的にも、次の子になったり、母体とともに生きたりできるのですね。 すごいな~。生命の神秘をみせられて、それでなんだか、穏やかな崇高な気分になりました。 そして、障害をもっていても育てられる子宮ってすごすぎる! きっと障害を持っている子のお母さんは、誰よりも素晴らしい母体をもっているんだなあと思いました。 彼女は、こどもや家族の気持ちをくんでくれる、素敵な病院でお産をすることにしたそうです。 だんなさんの言葉が素敵です。最初は、延命を希望していたそうですが、事実をうけいれ、 「しばらく妊娠を楽しもう」 そうおっしゃったそうです。 素敵なことばだなと思いました。 また、この間、偶然、地球交響曲をみなおしていました。 なんだか、メッセージが前よりも腑におちるかんじ。 登山家のラインホルトメスナー。。やっぱりすごいな~。 超人と言われる人ほど、普通の人間であることを強調されるのですね。。 肉体と精神と生命力、それらのバランスがとれて初めて、自然と一体なれるかんじ。 これについては、またいつか機会があれば。。。 とにもかくにも、いろんな深い出会いがあって、繋がりを感じて、いま、とても幸せな気持ちです。 とーちゃんは、息子のお弁当までつくってくれて、ほんとに優しかった。。 にんじんの型抜きで星形にんじん弁当まで作ってくれたのには、驚いた。 ぎょうざもおいしかった。 息子も、抱っこを我慢してくれたりして協力してくれました。 いろんなきづきを持って来てくれて、そして、わたしのなかに吸収された赤ちゃん、どーもありがとう。。 そんな気持ちです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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りすちゃん、お久しぶりです。(^^) この前のつらいメールを読んだ時はりすちゃんのつらい気持ちを考えると言葉が見つからなくて、ただ、心配していました。がんばったね~。素敵なお仲間がたくさんいてよかったね~。(^^)
私の方は10月いっぱい約半年くらい落ち込み状態が続いてたけど、11月になってやっと元気になりました。「恋愛してていいね」って言うけど、やっぱり頼りになる父ちゃんがそばにいてくれる方が100倍いいよ~。今は前にも後ろにも進まない“ニュートラル”です。 連絡しそこなってるけど、お米もなんとかとれてます。(^_^; 今年はどこも不作なのでうちも出来がよくなかったですけど。 (2006年11月29日 18時57分52秒)
今日はドタキャンすみませんでしたm(__)m
りすさんの体、だいじょうぶかな~って気になってたのですが・・・ この日記みてたら、稽留流産経験者の私も、あらためて「ほ~」ってなりましたよ☆ 子宮は宇宙空間か~・・。。 >超人と言われる人ほど、普通の人間であることを強調されるのですね。。 わかる、わかる~。すごいなぁ~っていう人ほどみかけはすんごく『ふつう』だったりするものです。 あぁ、、いろいろとお話したかなったなぁ~・・(^_^;) また次の機会を楽しみにしています。 (2006年11月29日 23時35分35秒)
前のブログを見たときは、コメできなかったのですが、実は私も8週目で流産しています。
でも、1ヶ月後に、アオを授かり、安定期に入るまではまた流産を繰り返すかも、、と医者に脅かされていたのですが、とっても元気に自宅で産むことができました。流産後1ヶ月で、生理の再開を待たずに妊娠したときは、???と疑いましたし、正直、ちょっぴり不安で、安定期まであまり多くの人に妊娠の事実を告白できずにいました。でも、ほんと、お産も神秘だけど、子宮はもっと神秘。 だって、流産したとき、医者に 「もしかしたら、もう妊娠できないかもしれないということも、もちろんありえますよ」 と、ショックな言葉を浴びせられていたので。 子宮の中は、医者にも誰にもわかりませぬ。。。 (2006年11月30日 21時49分29秒)
改めて、生命の神秘を思いました。
>障害を持っている子のお母さんは、誰よりも素晴らしい母体をもっているんだなあ 初めて、こんな風に考えられるんだ!とちょっと目からうろこ。 私の妹は障害児。そっか、母親はすごい体なのか! ともかく、幸せな気持ちとのことで、良かったです。 (2006年12月01日 00時19分21秒)
たくさん返事を書いたのに字数制限できえてしまいました(涙)
りずむさん お米よろしくお願いします!帰ったら連絡します。 ニュートラル、いかんですね!現地いりして抗議しにいきましょうか? いつでもお申し付けくださいませ。 (2006年12月01日 09時00分38秒)
ナナさま
わたしたちのうっかりで、12時開催と書き間違えていたのです。ナナさんも12時目安にこられたのでは?それで、会えなかったのもあるかもしれまんね。 なんにせよ、ゴン太くんが、無事でよかった~。 ななさんほどの子だくさんママが、流産経験者っていうのが、心強いです! (2006年12月01日 09時01分20秒)
tenderness2002さん
ですよね。わかりませぬ~ そうでしたか。アオちゃんも、うちの息子と同じく速攻ちゃんだったのね。 お医者さんの中には、子宮が回復しないから、○ヶ月間をあけてという人がいるようですが、 古い見解みたいですね。 古い。。というだけでなく、頭でっかちかなあと思ってしまいます。 だって、回復してるからこそ、妊娠できるわけなんだから!!! (2006年12月01日 09時02分18秒)
RM(^^♪さん
りす説によれば、お母様は間違いなく天賦の才能をお持ちです! 子宮オリンピック(なんやそれ。。ですが~)にエントリーできちゃいます。 冗談ぬきで、やっぱり才能ある選ばれた人だと思うのです (2006年12月01日 09時02分53秒)
その他にもメールでいただいたお話でこんなものが。
双子の稽留流産を書きましたが、友人のお姉さんが 双子を妊娠したものの、ひとりが11週でお腹の中に吸収されてしまったそうです。 そして、頑張った一人が3歳の頃、 「ママのお腹で、自分ともう一人が居て、もう一人を ママが食べちゃったんだよ~」 と話したそうです。誰も子供の前で もう一人の子の話はしてなかったにもかかわらず。 胎内記憶ってあるんですね~。 しかも、私は間違っていたようです。 ふたごちゃんの一人に吸収されるのではなく、ママが食べちゃうんですね! 猫も生まれたての赤ちゃんが育たない場合、食べちゃったりするんですが、 同じような事なのでしょうか? 暗い事実というのではなく、生命の神秘のすごさというか、 素晴らしさを感じました。 (2006年12月01日 09時03分37秒)
ご無沙汰してます。
久しぶりにのぞいたら、とてもすばらしい話が書いてあったので、書き込んでます。 人間って、すごいですね。いやこれは女性がすごいのかな。うまく言葉にならないけれど、命というのはすごいものなんですね。 最近、甥っ子が一人増えました。ちょいとうれしいです。 正確には友人の子供なんだけど、アラスカの弟分だし、彼の両親はぼくにとって、エスキモーの父ちゃんと母ちゃんなので、甥っ子。きっとまた「おじさん」と呼ばれまくるんでしょう。 (2006年12月05日 23時43分02秒)
まくおじちゃん、おひさ~。
すばらしいと言ってくれてありがと~(^^) 母は、冒険の達人だと思う、このごろです。 毎日、日常に冒険の扉が開かれてるんです! でも、ポイントホープへの扉もいいなあ。。 地球交響曲、3番は、まくちゃんと見ましたね(^^) あのときより、いまのほうが、しっくり身にしみました。 (2006年12月10日 11時50分56秒) |