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テーマ:ノンジャンル。(2215)
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飽きもせず、このテーマで3話目である。
前回の雑木林は「関東にあって関西にないもの」だったけど、 今回は「関西にあって関東にないもの」だ。 大阪は、やたら「ため池」が多い。いわゆる農業用水として使われているのだ。 川といっても多摩川並みの淀川水系と隅田川並みの大和川水系しかないので、 相対的に水がないのは理解できる。 僕の実家の周囲にも、名もない小さな池を含めて、 ずいぶんたくさんのため池が存在する。 で、子供の頃から「そんなものだ」と思っていた。 ため池で有名なのは香川県。 それこそ大きな川がないので、古くから水には困っていた地域だ。 ありとあらゆるところにため池がある。 そんな香川県は特別であって、大阪のため池の数は、全国共通だと思っていた。 ところが、である。 関東には、ため池が、ない。 ない、と言うとウソになるが、それくらい目につかないのだ。 少なくとも狭山周辺ではついぞ見かけない。 じゃあ代わりに川がたくさん流れているのか、というと、 確かに利根川という大河はあるけど、 あとは多摩川水系に荒川水系くらいか。 さらに東京の西方に「多摩湖」「狭山湖」といった人造湖があるとはいえ、 人口や面積の比率からいって、関西より水が多いというわけでもなさそうだ。 そして、都心部はさすがに少ないものの、 郊外へ行くと田畑が広がっているのは関西と同じだ。 当初、これが不思議でならなかった。 何でそれでため池がないのか? 農業用の水はどうやって調達してるのか? と、いろいろと関東周辺の地図や書物を読んでいると 「湧水」という言葉に突き当たった。 関東ローム層という土質なのか、地下に多くの水脈があるらしい。 起伏に富んだ土地柄ゆえ、丘の斜面から多くの水が湧き出ていても不思議ではない。 それが至る所にあるとすれば、納得がいく。 というのも、関西では平野部の湧水なんて皆無だから。 地下水脈も関東のそれよりは細いのだろう。 こんな地勢の違いが、表面上の大きな違いにつながっているわけだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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