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テーマ:人事労務(49)
カテゴリ:会社員やってます
先週火曜日のマイコーチとのセッションで、
人事評価のあり方についてディスカッションしました。 マイコーチは教育現場に携わっていらっしゃったこともあり、 人を評価することについては一日の長があります。 大多数の人がそうであるように、 僕も『評価は公平であるべき』と考えていて、 「いかに客観性をもって評価するか?」 ということを常日頃思っており、 しかし残念ながら今の勤務先にはそのための仕組みがないこと、 そのために少なくとも自分の担当する部署だけでも通用する、 「客観的指標を加味した評価基準」 を作る必要がある、といったことをコーチに話しました。 すると……。 コーチ「それって、作ることできるの?」 --え? コーチ「どうして客観性を持たせたいわけ?」 --いや、だから評価は評価者の えこひいきになってはいけないわけですから……。 不公平になったら正直者がバカを見る世界になって、 モチベーションも下がるじゃないですか。 それは組織としてマイナスなわけですから……。 コーチ「指標を作ったら、不公平じゃなくなる?」 --少なくとも、無いよりはあった方が良いと思いませんか? コーチ「確かに、無いよりはあった方が良いでしょうね。 でも、その指標を運用するのは、結局人間だよね」 --え? は、はい。そうですよね。 コーチ「本当に客観性が担保できる?」 --あ、いや……。 コーチ「私の考えを言わせてもらって良い?」 --お願いします。 コーチ「評価は主観でするもんだよ」 この言葉には正直、グサッと来ました。 「評価=客観性」という公式を永遠のものとして掲げていた自分に、 尊敬するコーチから、 真っ向反対の考えが持ち出されたわけです。 コーチ「どういう指標を作ったとしても、運用するのは評価者。 つまり人間。さまざまな思いや考えをめぐらす人間が 評価する限り、その評価は評価者の主観そのものですよ。 それが前提」 --はぁ……。 この時点で、思考回路がグチャグチャになって 頭の中は真っ白です。 それでも、何とか考え方をまとめないと…… と、頭を振り絞って出てきた質問。 --でもね、コーチ。主観で評価することを是としたときに、 評価される側の不公平感をどうやって払拭するんでしょう? コーチ「簡単なこと。評価者と被評価者の間に 『信頼関係』があることですよ」 一気に僕の中のモヤモヤが消えていく感じがしました。 そう、信頼関係があったればこそ、 評価者は自信を持って評価できるし、 評価される側も「この人の評価なら」と納得してもらえる。 やっぱり信頼関係をベースにしないと、何も始まらないんですね。 そういう意味で、 今の部署のメンバーと「信頼関係を作る」ことを念頭に置いて 日々、行動していることに自信が持てました。 折しも、今、夏のボーナスの支給について 査定する案件が舞い込んできました。 先週、マイコーチとディスカッションしたことが とってもタイムリーでした。
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