こんぱすコーチの全方位日記

かねてから職場内で
コミュニケーション・タイプのワークショップを行っていますが、
おかげさまで参加者の反応はすこぶる良い。
みんな自分のタイプや周囲の人のタイプが分かって、
新しい発見を楽しんでいるようです。

……が。
僕には１つだけ懸念していることがあります。
みんな、タイプ分けのワナにはまっていないだろうか、と。

こういうタイプ分けなんていうワークがウケの良いのは、
ふだんから血液型占いとか星占いなんてのが
世の中にはびこっていて、慣れ親しんでいる人が多いからだと思います。

人の性格や考え方、行動をなにがしかの切り口で分類し分析するのが
けっこう好きな人が多い。

ところが血液型占いが高じると、こういう観念が出てきます。
「私はＡ型だから、積極性に欠ける」
「僕はＢ型だから、落ち着きがない」
等々……。

つまり自分のタイプに足かせをはめるんですね。
勝手に枠をつくってしまい、そしてその枠の中に自分をはめ込んでしまう。
こうなるとあらゆる可能性の芽を自分自身でつみ取ってしまいかねません。

今回のコミュニケーション・タイプでも、
「僕はサポーターなのでコントローラーのように即断即決できない」
「私はアナライザーなのでプロモーターのように無邪気に振る舞えない」
と、自分のタイプに逃げ込んで、
他のタイプへの挑戦する気概をつみ取る懸念があるんです。

コミュニケーション・タイプの真のねらいは、
自分を知り、他人を知ること以上に、
「自分の成長に資すること」があります。

自分を知る、他人を知るのは、
自分自身が成長するための一里塚でしかない。
自分を知って、他人を知ったからこそ、
自分自身のウイークポイントが分かり、
そこを補う行動に出てこそ成長が約束されるわけです。

そこを勘違いすると、
自分のタイプに甘え、独りよがりな自分が出てくる。
他人を理解することからも遠のき、
ましてや自分の成長につながることもありません。

そういうワナにみんなはまりこんでいないか。
次回の朝礼ネタにしたいと思います。

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