こんぱすコーチの全方位日記

「日本は貿易国家」と言われて久しいですよね。
大した資源もなく、土地も狭い。
幸いにも勤勉で手先が器用な国民が多いので、
製品加工に長けている。

結果、安くて品質の高い品物を作り、
それを海外に輸出することで、
経済成長を謳歌してきました。

その国が、外的な貿易枠組み変更案に
「嫌だ、変わりたくない」とダダをこね、
大人げない行動に出ている。

太平洋を取り巻く国々から見た、今の日本の姿です。

以前の日記で「TPPに参加するのは必定」と書きましたが、
日経ビジネス誌の今週号でTPPが特集されており、
「日本がTPPに参加するのは論を待たない」という論調に
意を強くしました。

☆即決☆美品 日経ビジネス 2011.11.7 TPP亡国論のウソ 送料80円：楽オク中古品 価格：250円（税込、送料別）

人間というのはそもそも、潜在意識下で「成長したい」という志向があります。
成長しなければ死んでしまうわけですから当然といえば当然です。
そして成長するためには、変化を嫌うDNAとの闘いであることも事実。
その葛藤を経て、結果的に自分の行動に変化を起こすことができた人だけが、
真の成長を勝ち得ます。
これまで得てきたものを守る、という一心で過ごしていく中では、
変化そのものは発生しません。
なのでイノベーションも起こりません。

今、TPP参加に反対している人たちは、
自分たちの既得権益を守りたいがゆえの行動に見えます。

じゃ成長したくないのか、このまま貧乏になっても良いのかと問うと、
そういう人ほど「暮らし向きはラクでありたい」と思っている。

無い物ねだりも甚だしい。
自分は努力せず、果実だけを得ようとしているように見えてしまいます。

本当にこの国の行く末を見つめている責任感の高い人は、
今ここで「TPP」という船に乗り遅れれば
取り返しのつかないことになる、と感じているはず。

そういう意味で論を待たないのです。

反対派は、米国の謀略だとか、日本の医療がダメになるとか、
外国人労働者が大量流入して労働市場が荒れるだとか、
よくもまぁいろんな小理屈をこねて反対するものですが、
何をするにもメリット・デメリットはあるわけで、
ことさら重箱の隅をつついてデメリットだけを強調するのは
いかがなものでしょう。

反対する政治家らは、「政府がTPPに関する正確な情報を開示していない」
ことも反対の理由に掲げているようですが、
あることないこと小理屈をこねて強調しているのが
そういう政治家だったりする。
自らがTPPの本当の情報を国民から隠している行動だということに
気がついてない。

いや、ひょっとしたら気がついていて、敢えてそうしているのかも。
だったらなお始末が悪いですね。

反対派の皆さんは、本当に国の将来を考えて反対しているのでしょうか。
僕は「自分たちの目の前の生活が脅かされるから反対」、
という短絡的な結論を出しているような気がしてならないんです。

本当にそれで良いのでしょうか。
変わりたくない、という深層心理に脅かされて、自身の成長を止めてしまう。
それが本当にご自身たちの幸せにつながるのか。

「日本が『鎖国』をする」というのなら話は別です。
で、じゃあ暮らし向きも江戸時代に戻しますか？
そんなの、僕は嫌ですよ。

震災や台風等の天変地異に加えて、
経済の枠組みに大きな変革を与えるTPP。
今年は国民としての胆力が求められる年になったように感じます。