こんぱすコーチの全方位日記

大阪府下の市外局番一覧を見ていたら、
そのほとんどが「072」になっていることに気づきました。

4桁で残っているのはほんのわずか。
僕の実家・富田林と埼玉に転居前まで住んでいた河内長野の
「0721」局と、和泉市・泉大津市等の「0725」局のみ。

残りの府下の市外局番はすべて「072」の3桁です。

市外局番が4桁だったときは、
その局番であらかたどのエリアかが
わかりました。
たとえば寝屋川市や枚方市などは「0720」、
堺市は「0722」、松原市「0723」、八尾市や藤井寺市、羽曳野市は「0729」、
などなど…。

それが大半が「072」となると、にわかにはどのエリアの番号なのか
判別しづらくなります。

4桁の市外局番の4桁目を市内局番の先頭に移動させるという
桁移動がここ10数年のうちに全国的に手広く行われてきていますが、
なぜかというと、電話番号の組み合わせが枯渇してきてるから
なんだそうです。

桁移動することによって、場合によっては数十万種類の番号設定が
新たに可能となるとのこと。

それにしても少子化で、世帯数もそんなに増えていないはずだし、
固定電話を契約せずにケータイで済ませている新世帯も多いはず。
なぜゆえ電話番号が枯渇するのかよくわかりませんが、
事業者用のファクシミリ回線とか、そういう契約が引きも切らない、
という説もあります。

とはいえファクシミリも電子メールやWebを使ったCRMにシフトしているので、
これ以上の回線契約増は落ち着くとは思うんですが。

考えてみれば市外局番の桁移動って、昔から行われていますよね。

僕が富田林市に引っ越してきたのは大阪万博だった1970年。
その時、自宅にはまだ電話は引いておらず、
翌年、ようやく開通したのですが、
その時の富田林の市外局番は「07212」でした。
そして市内局番は1桁の「9」。
そのうち人口が増えてきたと見えて市内局番に「8」局が登場、
さらにその後1984年に隣町の河内長野とともに桁移動を行い、
河内長野局は「07215」から「0721」に、
富田林局も「07212」から「0721」に変更され現在に至っています。

桁移動によって利用者にメリットがあるのは、
単位料金区域が拡大されたということ。
つまり富田林－河内長野間は、5桁時代は市外通話扱いだったのが、
4桁の「0721」になったことにより、市内通話扱いとなって、
電話料金が安くなる現象が起きました。

ところが今の「072」は、同じ「072」を名乗っても、単位料金区域は別々。
ですので、たとえば堺市から池田市にかけるときは、同じ「072」なのに
072からダイアルしなければならず、当然、料金も市外通話扱いとなります。

しかしたとえば堺市と隣接する松原市は、元々両方とも「0723」エリア
（堺市は大半が「0722」でしたが、一部「0723」エリアがあったんです）
だったので、市内局番の「3XX-……」とダイアルすればOK。
通話料金も市内通話扱いです。

しかし「3」から始まる市内局番でも2桁目が「9」、すなわち
「39X-……」の局番は、寝屋川市に割り当てられてしまったため、
堺市から「39X-……」の番号へかけるときは072からダイアルする必要が。
もちろん料金も市外通話扱いです。

何ともややこしい話です。

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