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2009.10.30
テーマ：プロ野球全般。(13231)
カテゴリ：スポーツ
今年のドラフト会議。注目は菊池雄星（花巻東）だった。
 この話題については、すでに記事にした。 ドラフト、菊池は西武が交渉権 しかし、菊池ばかりがドラフトではない。 ３０日の読売新聞「編集手帳」に興味深い記事が出ていた。 １０月３０日付 編集手帳 楽天の監督だった野村克也氏。 彼は「壁」と呼ばれるブルペン専門の捕手だった。 プロ１年目はまったく打てず、解雇通告さえされたことがある。 球団に頼んで解雇だけは避けられた若き日の野村氏。 彼が三冠王、そして監督として大成すると誰がその時思っただろうか？ この世は光と影がある。 長島のように光を浴びつつ巨人に入団し、活躍した選手もいる。 「ひまわり」の長島と「月見草」の野村。 だが両社に共通しているのは二人とも野球界に大きな貢献をしたということ。 誰もがドラフト１位になれるわけではない。 逆に、ドラフト下位であっても大成する選手がいる。 選手には実力と指導者、そして運が必要だ。 実力があっても運に見放された選手は星の数ほどいる。 私が思い出すのは吉村禎章。 彼はＰＬ学園から強打者として巨人に入団。 私は彼を見てこう思った。 「これで巨人の４番は当分吉村だ」 しかし彼は１９８８年７月に大きなアクシデントに見舞われる。 札幌円山球場での中日戦だった。 外野フライを追ったレフトの吉村は、センターの選手と激突。 ４本ある靭帯のうち、３本を切るという大ケガだった。 フランク・ジョーブ博士による手術と懸命のリハビリで８９年に復帰した吉村。 しかし、もしこのケガがなければ。 選手寿命どころか球界の歴史も変わっていたに違いない。 ケガだけではない。 才能がありながら、多くの選手たちがシーズンオフにユニフォームを脱ぐ。 入団当時は騒がれた選手が、実にひっそりと球団を追い出される。 そんな選手たちをどれくらい見てきただろうか。 指導者に恵まれなかった選手たちもいる。 プロ入り後、フォーム改造を監督やコーチから指示された選手たち。 あのイチローですら、「振り子打法」をやめるよう言われたことがあるという。 もちろんイチローはその指示を受け入れなかった。 だからこそ、今のイチローが存在する。 誰とは言わないが、コーチとの不仲で活躍できなかった選手も多く存在している。 選手生命にかかわることなので、「運がなかった」ということでは済まされない。 紹介した読売の「編集手帳」。 このように締めくくられている。
今日もどこかで明日のヒーローを目指して練習している選手がいる。 そのことを忘れてはなるまい。 今あるプロ野球。 その場で活躍している選手たちは素質、実力、そして運を持ち合わせている。 我々が目で見るプロ野球は、全体のほんの一部分でしかない。 ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。  ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2009.10.30 11:29:04
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