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「原子力に関する特別世論調査」の結果が公表された。
原発「不安」、なお5割超=「安心」は4割-内閣府調査(時事通信) 詳しくは以下のページで公開されている。 「原子力に関する特別世論調査」の概要(PDF) 気になった部分について少し見てみよう。 「原子力発電の推進に関する姿勢」 「推進していく」95年55.1%→今年59.6% (「積極的」「慎重に」を合わせた数字) 「廃止していく」17.0%→16.2% (「将来的には」「早急に」を合わせた数字) ************************************************** 「原子力発電についての感じ方」 「安心である」24.8%→41.8% (「どちらかといえば」を含む) 「不安である」65.9%→53.9% (「どちらかといえば」を含む) ************************************************** なるほど。 ここまでの数字からは原子力を推進する。 原子力は安心という人が増えているようだ。 原子力を推進したい某大新聞が喜びそうな結果が出ている。 それでもまだ「安心」より「不安」のほうが多い。 そこで次の質問。 ************************************************** 「高レベル放射性廃棄物処分場設置の是非」(この質問は今回のみ) 「賛成である」16.1% (「どちらかといえば」を含む) 「反対である」79.6% (「どちらかといえば」を含む) ************************************************** このように多数の人が高レベル放射性廃棄物処分場設置に反対している。 「原子力は安心」が増えていても、核のゴミ処分場には反対が大多数。 これが日本の現状。 高レベル放射性廃棄物処分なしに、原発の推進など可能なのか? 日本はすでに、高レベル放射性廃棄物を地中に埋め処分すると決めた。 だがその処分場はどこに建設するのかまだ決まっていない。 過去、高知県東洋町では高レベル放射性廃棄物処分場を誘致しようとした。 その結果、選挙で町長側が敗北した。 この件については以下の記事に書いた。 東洋町、核廃棄物にNO! 日本の原発は「トイレなきマンション」と呼ばれる。 それはこうした実情があるから。 高レベル放射性廃棄物処分場に対し、不安を抱える多くの国民。 その考えを変えるべく、NUMO(原子力発電環境整備機構)は広告を出す。 新聞の一面広告に費やす金額は天文学的な数字だ。 MUMOは新聞広告にいくら使う? マンションを建てる場合、トイレの設計なしで誰が住むだろう? 日本の原発は、まさにトイレがない状態で核のゴミを出し続けている。 こうしている今も。 では、日本の原発が本当に「科学の粋」を集めたものなのかどうか。 それを実証する結果になったのが10年前に起きたJCOの事故。 JCO臨界事故から10年 ↑この記事で書いたように、核燃料となるウラン溶液をバケツで取り扱った。 そのために臨界が起き、2人の作業員が死亡。 多くの人が被曝した。 下請け作業員に対は基礎的な教育すら出来ていなかった。 また、地震で止まっている柏崎刈羽原発では火災が連続して起きている。 柏崎刈羽原発、火事9件の異常 柏崎刈羽原発、11件目の火災 「科学の粋」を集めた原発が、こうして火災を連続して起こす。 厳重な管理下にあるはずなのに。 これはいったいどうしたことなのか。 日本の原発は「安心」? 当ブログではそれを問いたい ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.11.29 19:23:12
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