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りゅうちゃんミストラル

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2010.04.19
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カテゴリ:読書
結城五郎の「心室細動」を読んだ。
第15回サントリーミステリー大賞受賞作。
(この記事はネタバレあり)

     

主人公である上原は内科の大学教授。
アレルギーの研究で成果があり、次の教授が確実視されている。
だが彼には人に言えない医療ミスという過去があった。

この小説、医療過誤をテーマにしたミステリー。
作者の結城五郎は千葉大学医学部を出た。
そのため、医療に関する記述は考えさせられる部分が多い。

当たり前だが医師は人間だ。
機械でもなく、もちろん神様でもない。
時にミスをするし、医師は医師をかばうこともある。

医師にも背景がある。
病院がまだ3年目と新しかったら。
理事長が国会議員を目指していたとしたら。
ミスをした看護師と医師に大きな期待が寄せられていたとしたら。
死んでいる患者を生きていることにするかもしれない。
遺体に向かって必死に治療しているように演技するかもしれない。

フィクションにしても上原はひどい。
秘密を共有した看護婦が白血病で生命の危機。
にもかかわらず、病院へ見舞いにも行かない。

この作品に疑問点があるとすれば。
ストーリーにいろいろ詰め込みすぎ。
人があれだけ死ぬ必要があったのか?
探偵が院長婦人の死について上原に話すのはおかしい。
いくら多忙な大学教授でも、かつて勤務した病院の院長婦人については情報が入る。

せっかく教授になった上原が終盤、家に侵入するのも解せない。
脅迫者に大金を払い、手に入れた教授の座が危うくなるマネをするだろうか?

医師がその気になれば、完全犯罪が可能。
それをこの小説は証明して見せた。

上に書いたように、結城の出身大学は千葉大。
千葉大医学部と言えば、「チーム・バチスタの栄光」の海堂尊がいる。

解剖がしにくい現状で、Ai(オートプシー・イメージング)普及を目指す海堂。

同じ千葉大でなくても、海堂はこの作品を読んでいるはず。
海堂の作品に、この小説が大きく影響しているのかもしれない。

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最終更新日  2010.05.22 21:23:28
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