カテゴリ:アニメと漫画
手塚治虫「どろろ」を久しぶりに読んだ。
時は室町時代。 武士の醍醐景光は、48の魔物像に天下取りを願っていた。 その代わりに、生まれてくる子を差し出すという。 魔物たちは子の48ヶ所を取り合った。 そのため、生まれてきた子は目も口も手足もなかった。 醍醐と妻は、この子をたらいに乗せて川に流す。 やがて医師寿海がこの子を拾い、育てる。 義手、義足を作る医師。 やがて子は百鬼丸と名乗って旅に出る。 その旅で出会ったのがどろろ。 (今でも百鬼丸とどろろを間違えている人はいる) 百鬼丸は化け物を退治するたびに体の一部が戻る。 それは足であったり、目であったりする。 多宝丸という弟にも百鬼丸は出会う。 しかし二人は対決し、多宝丸は兄百鬼丸によって殺される。 ネットで検索したら、「ばんもんの章」についてのことが書かれていた。 ベルリンの壁や板門店への風刺だという。 すでにベルリンの壁はなくなったが、朝鮮半島の分断は続いている。 少年誌で扱うには、この作品は暗かったのか。 すべての化け物を百鬼丸が退治するには至っていない。 だが、未完なのはそれで構わないのではないか。 人は始まりと終わりを見ることが少ない。 結末は、各読者の想像に任せよう。 それでいいじゃないか。 *********************** 関連記事 手塚治虫『どろろ』 *********************** ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.07.09 20:14:16
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