私が住んでいる街は、なぜか、豪雨でもそれほど被害が出ることはないように思う。
・・・と、たぶん、その周りの土地の人も、これまで思っていたと思う。
それが、お友達のくまさんのところでは家の中に汚水があふれ、大変なことになってしまった。
これから彼女たちは、一月以上も、つらい生活を強いられることになる。
そして、ここから車で30分ほどのところにある、ホーエンツォレルン城の麓では、
鉄砲水のようなものが出て、
一瞬のうちに、村が洪水になり、
それだけではなくて、車も流されて、乗っていた人、二人が、
片方は自動車から降りられずに溺死、片方は脱出したものの、やはり溺死。
そして、地下室で洗濯ものを始末していた人も、
突然入ってきた水で、亡くなった。
幅1メートルくらいの、おとなしい川が、いきなりあふれるどころか、ごうごうと流れる濁流になってしまったのだそうだ。
私はのんきに、「いつもは雨が入ってこないのに、今日は南の窓から入ってくるなぁ」と思っていた。それでも、窓を閉めていたのは、1時間くらいだったと思う。