ブヨ、地方によってはブユといいますが
ドイツではブレムゼといいます。
アブはクリーベルミュッケ。
(これ以外の名前もあります)
日本でブヨに噛まれたことがないのですが(ありがたくも)
ドイツでは何度か噛まれました。
外見は灰色っぽいハエに似ていて、ハエより少し大きいかなという程度。
ブヨには、ドイツ語でも刺されるというんですが、
実際には、噛まれるです。
ガジっと。
そういうわけで、噛まれたらたいてい、痛い!とわかります。
噛まれないのが一番ですが、
最近のブヨは、草むらだけにいるのではなく、ちょっとした郊外にもいます。
私は、トウモロコシ畑や草原が広がっている中にある、
アスファルト舗装された普通の道路をウォーキングしていて噛まれました。
もし、そのような場所に行く方には、低量のコルチゾン入りの軟膏をお持ちになることをお勧めします。
噛まれたのが朝で、午後になって皮膚科の医者にいったら、
「この軟膏は、虫さされから15分以内に塗ればすごく効果があるけど
それ以上の時間が経ったら効かないことの方が多い」といっていました。
コルチゾンやステロイド剤は怖いということをよく聞きますが、
1gあたり0.1%配合のクリーム(1mg)を一回爪の先ほど塗るだけで済むのと
その後、数日にわたって4-10ミリグラムのコルチゾンを服用しなければ
腫れた足を引きずって夜も眠れないという状況とでは
前者を選ぶ方がよいのではないでしょうか。
これはあくまで、私の私見です。
何が何でも使わない方がいいという方もいると思います。
薬は毒にもなるし、薬ににもなる。
私は、ここまで来たら、ほんの少量を使うことを選びます。
コルチゾン入りの軟膏は、それでもだいたい処方箋が必要らしいです。
私が処方してもらったのは、Nerisona0.1%Cremeという
15g入りのチューブです。6ユーロくらいだったかな。
木曜の午後には、手を広げたくらいに腫れが広がっているだけでしたが
その夜中にはふくらはぎがぱんぱんに腫れ、痛みですでに足を引きずっていました。
夜もよく眠れず、痛みとかゆみで、ひっかき傷も沢山できました。
金曜には、左足は右足の2,3倍の大きさにふくれ、
一人で共時的なダイエット前、ダイエット後状態。
足がもう少し細かったらいいのになーなんて、
あれは比較の問題であるとつくづく思いました。
2,3倍にふくれた足の隣では、普通の足もものすごくやせたように見える。
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冷やすのがいいといわれましたが、
膝下を丸ごと冷やせるものなんて、そうはありません。
足を引きずりつつも近くの薬局まで行き、
アルミニウムアセテートを水に溶かしたものを処方してもらい、
これで湿布しましたが、効果はほとんどなかった。
ちなみに、ドイツ語ではEssigsauer Tonerde
エースィッヒザウァー トーンエルデといいます。
薬局の人も、効く人と効かない人がいるといっていましたっけ。
土曜には、少し動けたのでかかりつけの医者へ行きました。
皮膚科の医者には、ショック死するようなアレルギーではないといわれたので
(それには、2関節以上の広範囲にわたってアレルギーが出ているのが目安だとか)
ちょっと躊躇しましたが、それにしても痛いし眠れないし歩けないし
いつよくなるんだかもわからない。
で、かかりつけの医者は、これもアレルギーの一種だといっていました。
アレルギーは人によって判断が違うでしょうし
私の倍以上にふくれた足は、初日のお椀ていどの大きさの腫れよりもよっぽどインパクトがあったのでしょう(笑)
それで、上述のコルチゾン錠剤処方となりましたが
左足膝下全体に軟膏を塗りたくるのと、錠剤を服用するのと、量的には変わらないだろうといっていました。私にしてみれば、錠剤一つでこの腫れと痛みとかゆみが治まるなら、喜んでありがたく服用しますという気持ちでした。
このコルチゾン錠、私がもらったのはデキサメタゾンといいます。4mgの錠剤。
これを、初日は1錠、腫れが引かなかったら二日目は半錠、3日目4分の1錠というように処方されました。
強い薬だから飲まないに越したことはないし取り扱いに気をつけてといわれたので
一応副作用などネットで調べてみましたが、、
www.pm.med.osaka-u.ac.jp/edrug/pdf/dexamethasone.pdf
などに説明が載っています。
併用薬で消化器潰瘍の危険があったり、高血圧や、お年寄りだと緑内障の危険性が高まるなどあるらしいですが
私の場合、副作用は「ハイ」になったことでした。
もともと、先週はあまり芳しいことがなくて、木曜、金曜などは何とかやり過ごしていた感がありましたが、土曜日、通院後、これを服用した後は漠然とした鬱々感や不安感がなくなり、
自分の置かれている状況に開き直っておりました(笑)。
まあ、カイロプラクティクで局所麻酔を受けていたので
それで多幸感の下地はあったのですが、それにしても。
丁度電話をかけてきた薬剤師の友人は、それが高じてアグレッシブになることもあるといっていましたが、それはどちらかというと長期的に服用している場合で、このような超短期ではあまりネガティブなことは起こらないだろうといっていました。
とにもかくにも
凹んで過ごしそうだった週末を、逆にハイな気持ちで過ごせたのは
よかったと思います。
おかげで、久しぶりにケーキも焼きました。
どうせ、外には出られないし、机にも向かえない、
じゃあ、ケーキ生地でもこねるかと開き直り。
時期の始まったプラムで、シュトロイゼルクーヘンを食べたかったのです。
でも、日曜は、生地を練っただけで時間が経ってしまいました。
ミュルベタイク、クッキー生地は寝かせておいた方がいいので
それもよし。
更に、先週隣町で手に入れたニラも残っていて、冷蔵庫の中を整理しなければと餃子まで作りました。ただし、皮を買いには行けなかったので、皮まで、初めての手作り。
でも、餃子の皮は、手間がかかりすぎる。
もらい物の、小さな酸っぱいプラムも、そろそろ潮時。それで、月曜にはジャムも作りました。
こんなことの連続、ハイでもなければ、時間に追われる気がして、絶対にできません。
それでなくとも、書類書きに追われているときは、何かを作ろうと思って食料を買っては
作らずに腐らせる寸前まで置いておくことが多いのです。
そんなわけで、酢酸くさい湿布薬や包帯やが散乱している中で粉をこねて
カオスながらも手作りの週末でした。
いや、ブヨに噛まれないで済むに越したことはありません。
噛まれてから五日、コルチゾンを服用したって、まだ足が腫れてるんですから。
明日は薬が切れるので、どうするかなぁ・・・。