シュトロイゼルツヴェッチュケンクーヘン、第三回(今回、引っ張ります)。
ドイツの素朴な焼きっぱなしケーキ(←これは絵柄が違うけど)、
その代表格ともいえるプラムの天板ケーキ、今回でできあがり。
前回までで、シュトロイゼルを作りました。
次にプラムの処理。
天板一枚に使うプラムはおよそ1キロから1.5キロ。
洗って水気を取ったプラムを二つ割りか四つ割りにします。種はそのとき、とります。
さて、プラムの下準備が終わったら、冷蔵庫から出しておいた生地をのばします。
麺棒でのばしてもいいし、手でぐいぐい押してのばしてもいいし。
麺棒や、ワインのビンなどを使うのが楽ですけど。
生地に打ち粉をして、麺棒以外のビンなどを使うときは、
サランラップを生地の上にかけて、その上からのばすと、
ラベルなどが気にならなくていいでしょう。
生地の薄さはお好みで。私は3-5ミリくらいにのばします。
かなり薄めですけど、これだとぱくぱく食べられます。
生地をのばすとき、最初から天板の上でのばしてもいいし、
別のところで伸ばして、ベーキングシートを敷いた天板に載せるという手もあります。
ベーキングシートはなくても、ちょっと天板を洗うのが面倒なだけです。
のばした生地の上にプラムを並べます。
プラムが二つ割りのときは、
何十個と並んだプラムのくぼみにお酒を染ませた角砂糖を載せて焼くという手も。
でも焼き上がると、砂糖は溶けてしまっていることが多いので、
単にプラムを載せて焼いただけに見えます。
こういうのは、焼き上がりはどうってことない感じなのに一手間がかかっている、
職人のケーキというか何というか。
プラムを並べ終わったら、その上にシュトロイゼルを振りかけます。
好きな人はプラムが見えなくなるくらい載せてもいいし、
そうでなければ、だいたい上記の3分の2くらいの量を
天板一枚に広げるくらいの気持ちで載せればいいかと思います。
このシュトロイゼルが、プラムの酸っぱさを和らげて、丁度いい感じにしてくれます。
甘いのが好きな人は、シュトロイゼルを多めにしても。
焼き時間は30分くらい。
天板で焼くシュトロイゼルの果物ケーキは、焼く時間も短めで、暑い夏には向いています。
シュトロイゼルに軽く焼き色がついてきたら、焼き上がりです。
シュトロイゼルの色がお好みの濃さよりほんの少し淡い色になったら、
オーブンのスイッチを切ってください。
そんなんじゃ、わからね―!(笑)という方は、
30分経ったらスイッチを切ってかまわないです(笑)。
ちょっと冷めてからの方が、甘みがしっかり感じられます。
好きな大きさに切って、どうぞ。
果物のコンポートを添えても、おいしい。