サプリメント
人は病気になると病院やクリニックへ行き、治療のために医師の処方に従って薬をもらってのむというのが普通だが、それ以上に自分の健康を維持、増進するためのサプリメントを使う人が多いらしい。テレビのコマーシャルの多彩さに驚いている。自慢じゃないけど、私は75歳を過ぎたこの歳までサプリメントというものを口にしたことがない。サプリメントが好きな知人からいただいた青汁もその他のお茶類や食品も一切口にしない。 食べるものに好き嫌いはなく、ラッキョウとミョウガ以外なら何でも平気であるが訳の分からないものは口に入れたりはしない。特に薬は恐ろしい。アレルギー体質であるため、花粉の時期には抗アレルギー剤を服用していたが、3年ほど前からは高血圧症と診断されて降圧剤を服用していた。血圧が落ち着いたので降圧剤はやめたが、血液検査の結果でコレステロール値が高いからと薬を処方された。その薬をのみたくないということと、行くたびに血液検査を進められることに嫌気がさして、クリニックへ行くことも、薬を飲むことも一切やめてしまった。それから10か月以上が経っているが、特に健康に問題は生じていない。毎日、少しばかり減塩とカロリーを気にしながら好きなものを食べている。 それにしても私が疑問に思うのは、今回のサプリメントの事件の深刻さと同時に、多くの人はあまりにも簡単に食べるものじゃないものを体内に取り入れてしまうということである。基本的に薬は体に必要のないもので、病を治すために使用する一種の毒のようなものだと私自身は思っている。今回の紅麹を使用したサプリメントはコレステロール値を下げるのに効果があるとのこと。検査をした人は当然のことながら、医療機関にかかっているのだからコレステロール値が高いと、医者がその治療薬を処方していたんじゃないのと思うのは私だけだろうか?そしてその後も引き続き定期的に検査もしているはずだろう。そもそも受診の時に医師にサプリメントを使用していることを黙っているのかな。医者を信用していないのか、あるいはもっと迅速にコレステロール値を下げたいのか、そこのところもよくわからない。 これまでもダイエット関連のサプリメントで問題が起きたことも知られたことである。ダイエットをするのは簡単なことである。それまで食べていた食事の量を減らせばいいだけの話。欲望のままに食べたいだけ食べて、楽をして痩せるなんてできっこない。 薬にお金を払うなら美味しい食べ物を食べたいと思いつつテレビを観ていると、サプリメントのコマーシャルが減ってきているような気がするのは私だけ?