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ねこまんまねこの日記

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2021.08.22
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カテゴリ:バブル世代考

ノバク・ジョコビッチの本に、バナナや果物類は果糖が多いが適度に摂るのは非常に良いと書かれていた。
バナナなんてほぼ買った事なかったが、スーパーにはたくさんの種類のバナナが売られていた。

ジョコは小麦粉が決定的に良くない食べ物だと言っている。
1940〜60年頃にかけて小麦の品種改良で収穫量を劇的に好転させた事に尽力し、世界の飢餓に苦しむ貧困層の命を救ったとしてノーベル平和賞を授与されたノーマン・ボーローグ教授というアメリカ人がいた。
彼のおかげで食糧危機は回避したが品種改良された小麦の質が問題だと言う。
少し調べてみた。


今から210年前の1798年に、イギリスの経済学者T・R・マルサスは有名な 『人口論』 を発表し、人口増加に食料生産が追いつかないことを警告して、ヨーロッパ社会に大きな衝撃を与えた。このマルサスの理論は、当初は多くの知識人から注目されたものの、そのうち強烈な批判を浴びることになる。
最初の批判者は 『資本論』 の著者K・マルクスである。マルクスは 「過剰人口よりも、資本主義社会における資本の作用と富分配の不平等こそ貧困の原因」 とし、さらに 「耕作されつくした土地はまだどこにもなく、食料生産も技術進歩により限界は遠い」 として社会主義の原理からマルサス人口論を批判した。一方、資本主義経済の理論的牽引者の一人であったJ・M・ケインズは、最初はマルサスを支持したものの、その後、「市場原理の導入や物質輸送技術の進歩により、人口と食料の問題は解決される」 として人口論を否定した。
世界の経済学の二大潮流からともに批判されたマルサス人口論は、この200年あまり、経済学的にはほとんど評価されることもなく、影をひそめていた。
しかし、世界の人口増加と、これを支える地球の生産力の限界が問題となってきた20世紀には、マルサスの命題の妥当性が再認識されるようになってきた。社会主義経済が失敗に終わり、資本主義経済もぐらついてきた現在、新しい経済システムの模索が始まる。その時、「人口と食料の問題」 は再び浮上してくるのである。
マルサスが憂慮したように、産業革命以降の世界の人口は急激な増加を始める。世に言う“人口爆発”である。イギリスで起こった産業革命から現在までの250年間で、ヨーロッパの人口は10倍に増えた。アメリカも、ヨーロッパなどからの移民が多く、同じく10倍に増えた。そしてこの日本も、明治維新後の140年間で、人口は4倍近くにふくれ上がった。この結果、世界の人口は、マルサス人口論の時代は10億人ほどであったのが、今や67億人を越え、開発途上国を中心にまだまだ増加の一途をたどっている。
ただ、これまでの先進国の人口増加と食料供給をみる限り、マルサスの警告はほとんど外れているように感じられる。それはなぜか?
それは、この200年の国際社会が、人口増加を、産業革命以来の科学技術による食料の増産とその輸送によって克服して来たからにほかならない。とくに農業にあっては、新しい土地の開拓(移民など)、化学肥料の発明、新しい耕作法や品種の開発、新たな潅漑(かんがい)法の開発などが、一時的な食料不足の問題をつねに解決してきた。その意味では、マルクスやケインズのマルサス批判も、一面では正しかったと言わざるをえないだろう。
そして、化学肥料の発明が食料増産に果たした役割はきわめて大きいのである。世界最初の化学肥料の生産は、イギリスで1840年代に、過リン酸石灰の製造が試みられたころにあるとされている。世紀が変わって1909年には、ドイツの化学者F・ハーバーが空気中に無尽蔵に存在する窒素ガスからアンモニアを合成する実験に成功する。この功績により、ハーバーは1918年にノーベル化学賞を受賞している。その後、ハーバー法の改良に挑戦したK・ボッシュは、高圧化学の技術を用いてアンモニアの大量生産に成功する。この功績により、ボッシュもまた1931年に、技術者としては最初のノーベル化学賞を受賞している。この二人の科学者の名前に因(ちな)んで、空中窒素から窒素肥料を作る技術を「ハーバー・ボッシュ法」と呼ぶのである。
その後さらに、化学肥料の製造技術は多くの研究者によって改良され、より品質のすぐれた安価な肥料が生産されるようになる。そして、これらの化学肥料の利用により、ヨーロッパやアメリカ大陸の農作物の生産量は急速に伸びてゆくのである。20世紀の増加する人口をカバーするに足りる食料の生産量を確保することができた。
アメリカの農業学者ノーマン・ボーローグ(1914-2009)はインドや中国などで小麦等の高収量品種を中心とした新しい農業技術を開発し穀物の大幅な増産(緑の革命)を指導した(メキシコでは3倍もの生産量の向上を達成した)。世界の食糧不足の改善に尽くしたとして、1970年にボーローグ博士にノーベル平和賞が授与された。

簡単に言うと、在来品種は、一定以上の肥料を投入すると収量が絶対的に低下する。なぜならば在来品種の場合、実りが多くなれば重さに耐えられず茎が折れて倒伏が起こりやすいために肥料の増投が収量の増加に結びつかないからである。そこで、導入された主な高収量品種(High Yield Varieties: HYVs)として、メキソコシティー郊外で、ボーローグらによって開発されたメキシコ系短稈(たんかん)小麦品種群や、マニラ郊外の国際稲研究所で開発された稲品種IR8などが挙げられる。これらの短稈(茎が短い=背の低い)品種は、植物体全体の背が低くなるが穂の長さへの影響が少ない性質(半矮性)を導入したものである。半矮性(背が1/2以下になる遺伝子操作)の導入によって作物が倒伏しにくくなり、施肥に応じた収量の増加と気候条件に左右されにくい安定生産が実現した。


さて、ジョコビッチなどが問題にしているのは、これらの遺伝子操作された小麦は「収穫量は膨大に増えたものの、以前の小麦に比べて食後すぐに血糖値を大きく上げる性格を持っている」という事であり、肥満や糖尿病を増やしたり、そこまでいたらなくても意識の低下や運動反応の鈍さ、身体のだるさを引き起こしていると考えられることなのだそうである。

今回はいつになく学術的なまともな内容になった。長文読解ありがとうございました。





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最終更新日  2021.08.27 22:23:47
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