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2014.08.13
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 相変わらず「レリゴー」旋風が吹き荒れていますね。
 映画『アナと雪の女王』[2013年] テーマソング「ありのままで」が映画本編では松たか子、エンディングでは May J. が歌っているのをご存じの方も多いと思います。

 松たか子のまっすぐな歌声が海外でも受け入れられ、日本語わからないけど心に響いた!という方がいらっしゃったのには驚きました。



 個人的には、外国語バージョンで歌われた「レリゴー」の中では、スウェーデン語版を担当した Annika Herlitz がダントツ心に響きましたね(音楽ホール向けの歌声)。
 英語版か日本語版しかご存じない方は、だまされたと思って一度聴いてみても面白いと思います。


 話は逸れましたが、舞台女優の松たか子が絶賛されるいっぽうで、プロ歌手の May J. の評判がいまいちな印象は否めません。
 松たか子だけでいいじゃん、とストレートな物言いをする人も結構いますね。

 しかし、どちらが上手いかという話になると、人によって意見が分かれるところでしょう。
 お二人とも専門のボイストレーナーを付けて臨んでいるはずですが、松たか子の歌声は地声が強いせいもあってあまり透明感がないにもかかわらず、一度聴くともう一度聴いてみたくなる不思議な魅力がありますね。
 May J. の歌声は伸びがよく、すばらしい透明感が感じられます。
 AVEX のヴォーカル養成学校を主席で卒業したくらいですから、類まれな才能の持ち主であることには間違いないでしょう。


 それなのに、なぜ彼女が大人気シンガーとして第一線に躍り出てこないのでしょうか。
 その原因を視聴者的な目線でテキトーに語ってみます。

1. 日本語の発音に外国語の子音が混ざっている


 日本人でありながら日本語の発音がイマイチな私が言えたクチではありませんが、いくらハーフタレントであったとしても、日本語で歌って日本で活動するからには、100% 日本語に聞こえる発音が求められます。

 彼女の場合、話し言葉にも歌声にも英語特有の子音が紛れ込んでいるため、気合いを入れて歌えば歌うほど、日本語が上手い外国人さんの歌という印象が強まってしまうのです。

 例の「日本語版レリゴー」も、楽曲がロック風にアレンジしてあり、本編の歌とは異なるテイストを強調した仕様となっていますが、私には彼女の子音がやはり耳障りに感じられました。
 ディズニーの人気曲を一曲聴いた程度ですが、他の曲でも同じような歌い方をしているのだろうと容易に想像がついてしまうのです。

 これは彼女にとって不本意なマイナスポイントになるでしょう。

 同じように、外国人タレントとして日本語の発音の壁を克服した歌手にジェロが挙げられますが、彼の場合、目をつぶっていると日本人が歌っているとしか思えないほどの綺麗な発音になっています。



 違和感のある日本語は、日本人の耳には多少なりともストレスになります。
 同じように、日本人でも外国語を意識したような発音で歌っていると、歌唱力はあるのに、あの歌い方が生理的に受けつけない、ということになるわけです。


2. 謙虚さ


 どんなにオレ様気質、女王様気質であっても、実力さえあれば認められるのが才能の世界です。
 しかし、認められることと、人気が出ることは似て非なるものです。

 たとえ話ですが、性格が最低な人間であっても、だれにも真似できないような繊細な曲や詩が書ければ、人間性はさておき、本当に実力を評価する人たちからは認められることになります。

 日本では、一般的にまだまだ謙虚さを美徳としてとらえる傾向がありますから、自己主張の強さを前面に出しすぎると、才能云々の前に人からの反感を買ってしまうことは間違いないでしょう。

 どんな業界でも他と競合してナンボですから、自分の才能を売り込んでいかなければ他に埋もれてしまうのは事実です。
 特に米国では、自分が何をできるのかを主張しなければ、同じフィールドに立つことすら許されないこともあります。

 しかしここは日本ですから、多くの日本人が心地よいと感じるアプローチのしかたを受け入れて、日本で成功するように動く姿勢が求められます。
「わたしはできる」、「わたしは人とは違う」のような主張をできるだけ控え、人あたりよく、才能一本で勝負するくらいの意気込みでやっていかないと、保守的な感覚の人たちからはそっぽを向かれて終わるでしょう。

 死後発掘されるような孤高の天才タイプになるのか、それとも曲を出すたびに人々に買ってもらえる人気タイプになるのかは、どれだけ聴衆に働きかけるかどうかにかかっているのかもしれません。

 業界人や音楽マニアの人口は、一般大衆の人口に比べれば非常に少ないものです(あたりまえ……)。
 フツーの人たちが May J. を受け入れるようになった瞬間、人気は約束されたも同然になります。

3. 歌の個性


 歌も演奏も特に上手いとは思えないのに、なぜか人の心にいつまでも残り続ける曲は意外と多いです。
 それを多くの人は良い曲、良い歌手だと言います。
 逆に数々の歌唱コンテストを総なめにするほどの実力を持ちながら、デビューしても全然人気の出ない歌手もいます。

 プロモーションのしかたや、たまたま曲が時代の流れにマッチしたから売れることもあるでしょう。
 しかし、時代を超えて良いと言われるような歌には、間違いなく独特の味があります。
 目をつぶって聴いても、May J. の歌だとすぐに理解できて、人々の耳に残っていくまでにはもう少し時間がかかるのかもしれません。


 カラオケタレント、カバー曲タレントというレッテルがひとり歩きして、今まで彼女の歌を敬遠されていた方は、一度聴いてから好き嫌いを判断されても良いのではないかというテキトー語りでございました。
 ……といいつつ「日本語版レリゴー」しかまともに聴いていませんが^_^;。
 





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最終更新日  2014.08.14 10:18:40
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