Jailbird (The Dust Brothers Remix)
I'm Losing More than Ever HaveのリミックスとしてのLoaded、If They Move, Kill 'emのリミックスとしてのMBV Archestra、その辺とは位置づけとしては少し違うのだけど、俺はコレも大好きだ。先日のミート・ビート・マニフェスト同様、リミックスの方が好きなパターン。 ダスト・ブラザーズってのは勿論ヒップホップの人ではなくてケミカル・ブラザーズだ。名前がかぶって改名したのは有名だが、はっきり言って名前的にもケミカルの方が遙かに格好良いので大正解だったと思う。ゴミ兄弟よりヤク兄弟の方が・・・まあ、その辺の是非はともかく。 Give Out But Don't Give Up収録曲の中でもRocksと並ぶ代表的な存在のこの曲は当然シングルカットされているわけだが、そのカップリングとしてリリースされたこのヴァージョンが異常なくらい格好良い。オリジナルも勿論凄いのだけど、ちょっと肉体的すぎたGive Out~収録曲に希薄だったまさしく「ケミカル」な要素。名前は「ダスト」だったがこの時点で充分「ケミカル」なサウンドに改造してくれたのが彼らであった。 原曲のヴォーカルから「I'm Yours, You're Mine」のパートをメインに据えて、更に(あたかもLoadedのWe wanna be free to do what we wanna doのパートの如く)Come On Boy Let's Rock You!のサンプリングを加え、ビートはオリジナルよりファンキーに。そして歪んだベースライン?リフ?がいかにもケミカルらしい雰囲気で。とにかく「ダンスミュージック」として生まれ変わったJailbird、つまり意味としてはやっぱりLoadedに匹敵する。 なんと94年のライヴではこのヴァージョンも(勿論オリジナルも)演奏されている。ライヴリミックスではなく、このヴァージョンを生で演奏しているのだ。LoadedとI'm Losing~を両方やることもあったわけで、そういう意味でも重要なヴァージョンだと思うんだけど、もう再演はないのかなぁ。