成田山公園 ~早咲きの河津桜~ (千葉県成田市)
毎年、我が家では『成田山 新勝寺』に「正五九詣り」に出かけている。「正五九詣り」とは、正月・五月・九月の年3回、ご祈祷を受けることである。ところが、コロナの影響により、昨年(2020年)のお正月にお詣りして以来、行けなくなってしまった。コロナの1年間、政府に協力して、「旅行なし」「不要不急の外出無し」「外食なし」の自粛生活を続けてきたためだ。しかし最近思うところがあり、1年1ヶ月ぶりに『成田山 新勝寺』にお詣りしてきた。いつもは大本堂でご祈祷を受けて帰るのだが、今回はご祈祷後に広大な『成田山公園』を2時間ほどかけてゆっくりお散歩してきたこの日は雲一つなく抜けるような青空が広がり、最高のお天気ふと、留学していたカリフォルニアの青い空を思い出した。まだ2月で公園は冬の景色だが、梅が咲き、少しずつ春が近づいている気配を感じる。『成田山公園』は、165,000平方メートルという広大な敷地(東京ドーム3個半分)を有する。今まで、GWに公園入口付近にある藤棚を見たり、さっと一周したことはあったが、じっくり散策したのは初めてである。「梅」の季節だが、今年初めて「桜」が咲いているのを見つけたその桜は、この「龍智の池」のほとりにあった。遠くから見て、「これは、もしかしてサクラ?」と思って近づいたら・・・樹木板があった。早咲きの「河津桜」である。樹木板には、次のような説明書きがあった。カワヅザクラ バラ科 伊豆半島の河津町や石廊崎周辺に多く見られるカンヒザクラ系の園芸品種。 花は淡紅紫色一重です。何年か前、この「河津桜」を求めて、見頃と予想される時期に予約を取って伊豆高原に1泊旅行に出かけたが、まだ咲いていなくてガッカリしたことがあった。京都でも同じようなことがあったな~。サラリーマンをしていた頃は、花の見頃に合わせて旅行するのは難しかった。真っ青な空にピンク色の桜が映える。5分咲きくらいかな?まだつぼみがたくさんある。私は、「梅」でも「桜」でも、満開よりも5~7分咲きくらいの方が好き。つぼみは色が濃く、開花した花は薄めで、その色合いのコントラストが美しいからだ。一本の枝から、空に向かって一つの花芽だけが開花していた。可愛いわ~ほっこりした気分になった。【2021年2月24日】