喉元過ぎれば

今までであれば、今頃は近鉄大阪線辺りに撮影に行っていたのでしょうが、今年は有田鉄道バスの撮影・・・「もう鉄道からバスに乗り換えですか？」と聞かれてもおかしくはないのですが、鉄道を撮らないわけではなく、バスが走る景色に魅力を感じているだけのことです。

清流有田川のそばをリエッセがやってきます。

狭隘路線と言ってもいいかもしれません。

今回狙ったのは「あらぎ島」。路線バスですが多分認可の関係もあるのでしょうが、バイパスができても昔からの細い道を走っています（人家があるからという理由もあるのでしょうけどね）。

金屋口の街。
かつてここは有田鉄道の終着駅がある街でした。

蜜柑輸送がトラックに替わられ鉄道も衰退。街も一緒に廃れているようです。

まぁ景色の良い道中。それだけ人は少ないのでしょうが、釣りやキャンプで人気はあるようですね。

ちなみに、あちらこちらで「熊に注意」の看板が。
クマの出没が増えたことについては 人間にも責任はあると思いますけど、いずれにしても相手はこちらを「食べ物」と思っていてもおかしくないですから。安易に「共生」などと思わない方が良いでしょうね。

山里を走るリエッセ

対岸の山からの俯瞰です。

つり橋の傍を走っている姿。列車と違い車体が小さいので考えながら撮らないといけません。

花園バス停にて。左側のボロい・・ではなく年季の入った車庫にバスは入っていきます。

午後便の花園線。
田植えの終わった田圃の風景。

旧道の山里をクネクネと走ってきます。

乗客は少ないですが、止めてしまうと路線復活は簡単にはいきません。運賃は決して安くないですけど一度乗車してみようかと。

有田鉄道として線路はもうありませんが、こうしてバス路線があることが嬉しいです。

さーて、ここから場所を変えます。
有田鉄道同様、今は廃止となった野上鉄道。その沿線に行きます。

1987年9月8日に撮っていたようです。36年前ですか・・・。
そんな野上電鉄も平成の時代に廃止されています。当時の線路は国道になり当時を偲ばせる建築物はあまり残ってはいません。

その36年前、おそらくここから逆方向にカメラを向けて撮っていたのでしょうね。
当時の線路は拡幅された国道に変わってしまいましたが、こうして鉄道からバスに乗り物は引き継がれているようです。

昔は酒蔵だったそうです。
かつての鉄道も形を変えながら公共機関としては残っています。