『パブリック・エネミーズ』 2009年・アメリカ
『パブリック・エネミーズ』を観ました大恐慌時代のアメリカに実在した伝説のアウトロー、ジョン・デリンジャーと彼の恋人との逃亡劇を描いたラブストーリーです>>『パブリック・エネミーズ』関連原題: PUBLIC ENEMIESジャンル: ドラマ/ロマンス製作: 2009年・アメリカ上映時間: 141分監督・製作・脚本: マイケル・マン出演: ジョニー・デップ クリスチャン・ベイル マリオン・コティヤール 【ストーリー】大恐慌時代。貧困に苦しむ民衆は、汚い金が眠る銀行だけを標的に大胆不敵な手口で金を奪う世紀の銀行強盗、ジョン・デリンジャーに喝采を送っていた。そんな中、神秘的な美女ビリー・フレシェットと出会い、一瞬で恋に落ちるデリンジャー。一方、フーバー長官はデリンジャーを“社会の敵(パブリック・エネミー)No.1”と呼び、その逮捕に全力を挙げていく。そしてメルヴィン・パーヴィスを抜擢し捜査の陣頭指揮に当たらせるが…。 ここから先はネタバレを含みます。ご注意を奪うのは、汚れた金愛したのは、たった一人の女。大恐慌時代の義賊的振る舞いで庶民に喝采を浴びていた伝説のギャング ジョン・デリンジャーと、彼を追うFBIの男たちとの攻防をスリリングにみせ、ジョン・デリンジャーが唯一愛した女性ビリー・フレシェットとのロマンスを描いていくわけで一度で二度美味しいのであります。そして兎にも角にも、ジョン・デリンジャーを演じるジョニー・デップの魅力に尽きるのでございますね。久しぶりにいろんなメイクやらカツラやらを装備していないジョニー・デップを見たような気がする今日この頃。冒頭の黒のロングコートで登場した時から、世界中の女性を釘付けにしたことでありましょう。運命の女性ビリー・フレシェットに一目惚れし、一気に落とすまでの攻撃の数々は、二枚目にしか出来ない”俺についてこい技”でございます。昨今の草食男子ブームの間逆を行く強引さと肉食猛獣男子ぶりで、男も痺れるカッコ良さ、これはもう罪の領域ですね。ストーリーは、単純明快で脱獄、銀行強盗、銃撃戦、追走劇、そしてロマンスを繰り返し、デリンジャーの生き様を意外と静かに追い続けるのでありました。もっと派手にいくのかと思っていたので、デリンジャーがビリーと運命的に恋に落ちる部分や、ダメダメなFBI側になんだかモヤッとしてしまう感情も無きにしも非ず。しかし、マイケル・マン監督お得意の銃撃戦はマシンガンを炸裂させ、追う側メルヴィン・パーヴィスと、追われる側ジョン・デリンジャーとの立場の違う男たちをカッコ良く、なおかつ上手く見せる演出は流石であります。さらに、デリンジャーが愛した女性ビリーにマリオン・コティヤール、追う男メルヴィン・パーヴィスにクリスチャン・ベイル、お久しぶりのスティーヴン・ドーフ、よりセクシーになったリーリー・ソビエスキー、 スティーヴン・ラングとジョヴァンニ・リビシのアバター組まで登場するものだから目にも楽しく、まだまだ改良が必要な銃や、クラシックカー、大恐慌の時代に生きた人々のそれぞれの思惑などなど・・・当時の雰囲気にどっぷり浸ることができる面白さがありました。仲間を見捨てない熱さ、捕まってもサラリと脱獄、大衆に手を振りスターのような振る舞いで魅了するカリスマ性、捜査本部へも入り込んでしまう大胆不敵さ、クラーク・ゲーブルで覚悟を決め愛する女性に残した言葉、男の約束を守るスティーヴン・ラング、マリオン・コティヤールの流す涙、いや~、どこまでもカッコ良い男の生き様に痺れる作品でありました。ランキング参加中です。 パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンドターミネーター4 コレクターズ・エディションエディット・ピアフ 愛の讃歌