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子供達の夏休みもいよいよ終盤。
この夏、子供達のために家族サービスに精を出された方も多かったのではないでしょうか。 我家もその例に漏れず、遊びの合い間に、いや仕事の合い間に家族で旅行に行ってきました。 せっかくの円高なので「海外旅行!!!」という選択肢もあったのかもしれませんが、やれ息子の部活の日程が固まらないやら、 やれ娘の塾の日程が固まらないやらで計画のスタートが遅れたので(という都合のいい理由ができた?)、 苦手な飛行機が不要の国内旅行という決着になりました。 あげくに日程がお盆直前という限られた条件の中でこちらの希望通りの宿が取れるわけでもなく、これという目的意識もないまま、 単に宿が取れたという理由で新潟県の月岡温泉と長野県の野沢温泉に行くこととなりました(この2箇所の関連性もまったく見出せませんよね)。 まあ決定までの経緯はともかく、温泉三昧できたことは良かったのですが、旅すがら地方(所沢も決して都会ではないですが)の現状を垣間見られたことも良かったかなと思いました。 まず・・・人がいない。 まあ所沢でもこの夏の暑さで出歩いている人は少ないのですが、車も含めて往来が圧倒的に少ないのです。 車で町や村の境を越えて、しばらく走って地元の人を発見すると、家族みんなでどこぞのテレビ番組の真似をして「第一村人、発見!」と声を出してしまうほどでした。 またカーナビがどういうわけか市街地を迂回するバイパスではなく旧来からの街道に導いてくれたことからその町その町の商店街を走ることになったのですが、 これが見事にテレビ画面で見た通りのいわゆるシャッター通り商店街。 雪国だからでしょうか、歩道の頭上に雁木造(がんぎづくり)のひさしが続いていて所沢の商店街よりも商店街らしい風情なのですが、 隣から隣、 シャッターが閉まっていてたまに開いているお店があるという感じでした。 直接的には郊外にドカンと大きなショッピングセンターができたことが原因かと思いますが、 それ以上にやはり地元の活力が人口減や雇用減により失われてしまってきたことが大きな原因ではないでしょうか。 地方が疲弊していると言われてから相当の期間が経っていますが、実際に自分の目でこの風景を見て、 いまや日本人の10人に1人が東京都民で日本人の3人に1人は首都圏に住んでいるという現実と地方の経済的自立の難しさを実感できました。 今回訪ねた新潟県と長野県は、私達も所属する関東信越税理士会に所属するエリアです。 東京圏と地方との様々な格差問題は、当然私達の所属する税理士会においても無視できない問題でもあるのでしょう。 東京圏とそれ以外の地域で格差のない会務活動水準をどのように確保していくのか、という業界の課題はもちろんですが、そんな狭い範囲の課題では終わりません。 全国で均質な社会的貢献水準の維持という理想と、税理士だって仙人のように霞を食べて生きていくわけではないという現実をどのように両立させていくのか。 これらの課題を解決するために、東京圏にいる私達が地方に対してどのようなお手伝いが可能なのか。 新潟の美味しいお酒 (月岡温泉のある新発田市近郊だけでも菊水に王紋、村祐等々美味しくて飲みたい銘柄が多いのに全部は飲めない現実が今回の旅行の最大の難問だったかも) と美味しいお米と美味しい料理をいただき、良質な月岡・野沢の両温泉にふやけるくらい浸かりながら、 日本が今まさに直面している課題に少しだけ頭を悩ませてきた夏休みでした。 田中 大貴 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.08.26 08:19:25
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