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カテゴリ:税金の話
先日、再上場を果たしたJAL
なにを隠そう私も破たんする前の株主でした・・・ それはさておき、 なぜ今、JALはANAにずるい?と言われているのでしょうか? 主な三つをあげてみましょう! ひとつ ・・ 5,000億円を超える債権放棄 (貸した5,000億円は返さなくていいよー) ふたつ ・・ 3,500億円の公的資金の注入、 (返さなくていい&利息もつかないお金3,500億円を 国から出してもらった) みっつ ・・ 利益がでても9年間は法人税の減免を受けられる (試算では4,000億円とも?) ということで、この「みっつ」めをもう少し詳しく説明すると、 法人税の計算をするときに、過去のマイナスを繰り越して その後、利益がでたときにそのマイナスは利益から差し引いて 税金の計算ができるというものです。 たとえば、前期がマイナス100万円だったとします。 当期がプラス200万円であれば、当期の税金の対象は、 (200万円△100万円)=のこりの100万円となります。 この「欠損金の繰越控除」、以前は7年までの繰越でしたが、 H24年4月以降は、9年まで繰越可能となりました。 (そのほか、控除額は控除前所得の80%が限度となりましたが、 資本金1億円以下の中小法人などは全額控除OK) ということで、この改正、 中小企業にとっては、今まで7年で切り捨てられていた欠損金が 9年間使えることになり、メリットのある改正といえるでしょう 一方で、7年間でよかった帳簿の保存も、それに伴い9年間に延びているので、 注意が必要ですね。 そして話をJALに戻しますが、 そんなこんなで優遇されすぎとか、 一部取引が不透明とか賛否両論はありますが、 あえて良い面にスポットをあてると、 会社更生法申請後、2年半ほどでのスピード再建は、 日本での再建成功例として、多くの学びがあると思います。 経営陣および従業員全員の意識改革、 よりよいサービス、社会貢献度を高めることよって、 上場会社として、より一層社会的責任を果たし、 享受した支援以上のたくさんの利益を 社会へ還元してくれることを期待しています 舟越かおり お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.09.25 08:30:35
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