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BL駄文・華は夜ひらく

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2013年07月26日
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カテゴリ:短編 SS

BL駄文です。
興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。


片恋

 デートか、呟いてビール片手に座る。不思議なもので、ソファーが有るのに床に腰を下ろしてしまうのはなぜだろう。エアコンはあえて点けないでビールをゴクゴクと飲む、旨い、だから止められない。テレビを点けてドラマを観ながら突っ込みを入れる。だってこんなの絶対にありえない展開なんだもん!と、思った時、チャイムが鳴った。誰だろうこんな時間に時計は10時を回っている。ドアスコープから覗くと誰も居ない、悪戯か?って思って戻ろうとするとドアに何かがぶつかる鈍い音、え?何?ちょっと怖いけど、勇気を振り絞ってドアを開けるけど、重い、なんだろう。

「くにちゃん?」

そこには、今日、来るはずのない人物が座り込んでいる。

「なぜ?」

「悪い...」

ニヤリと笑うと、ふらつきながら立ち上がり、壁にもたれ掛かって声を掛けるのを待っている様だ。

「どうしたのこんな時間に?取りあえず上がってよ、頭ぶつけたんでしょ、冷やさないと」

こんなに成るまで飲んで、、モデルみたいに綺麗で頭の良さそうな、くにちゃん好みの女性だったのに、こんなに荒れるなんて振られちゃったのかな、その事には触れないで置く、明日は休みだし、まだ、飲みたいって言うのなら付き合ってあげるるよ。その前に、上がれないのかな、その場で固まってるから、肩を貸して靴をぬがせてそのままソファーまで何とか運ぶ、僕より大きいくにちゃんを運ぶのは一苦労だったけど、酔っ払いでも何とか自力で動いてくれたから少しは楽だった。キッチンで氷をビニールに入れてタオルで包み、コップとミネラルウォーターを手に戻ると氷をぶつけたらしい場所にくっつける。

「気持ちい~お前、良い嫁に成れるよ」

ちくりと胸が痛む、それ、残酷だよ。



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最終更新日  2013年07月27日 02時14分14秒
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