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テーマ:日々自然観察(9874)
カテゴリ:昆虫(蛾)
この手の蛾は夜行性である。ストロボを浴びたら余程ビックリしたのか、慌てて何処かへ飛んで行ってしまった。 さてこの蛾、種類は何か。ヤガの類であることは間違いない。しかし、何とも特徴の無い、曖昧模糊とした模様。図鑑を見ても該当するものがない。そこで、何時もの様に「みんなで作る日本産蛾類図鑑」の御世話になる。ヤガ科の中から、先ずタバコガ亜科を調べたが該当するもの無し。ツマキリヨトウ亜科も駄目。この2亜科は種類が少なく合計30種程度。しかし、ヨトウガ亜科は400種近くもある。頭から探して行って、漸くスジキリヨトウに落ち着いた。 スジキリヨトウは、全体の色調も斑紋も非常に変化に富んでおり、この個体が図鑑に載っているものと同じ種類とはとても思えない程見た感じに違いがある。特に、この様な黄色味を帯びた個体は少ない様である。 世間様の常識として、「ヨトウ」と名が付けば「悪いヤツ」と相場が決まっている。実際、イネ科の植物、特にシバ(芝)の害虫(幼虫)として著名な存在らしい。しかし、我が家に芝生は無いし、イネ科植物と言えば除草しなければならない雑草だけである。これを食べて枯らして貰えるならば大いに結構。スジキリヨトウも、我が家ではリッパな「益虫」と相成る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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