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テーマ:日々自然観察(9784)
カテゴリ:昆虫(バッタ、コオロギ、キリギリス)
10月に掲載した初齢幼虫は、左の触角の先端1/3位が折れていた。今日の3齢幼虫は、反対に右の触角2/3程が無くなっている。ゴキブリや直翅目の幼虫は、触角や脚が切れても、脱皮することによりある程度の再生が可能らしい。しかし、2齢を経るだけで左の触角が完全に再生出来るものだろうか。恐らく、今日の個体は10月のとは別個体であろう。
10月の時にも書いたが、サトクダマキモドキは卵越冬で、初齢幼虫が出没するのは5月下旬、8月には成虫になる。今頃3齢幼虫がいるのは、5月に孵化すべき卵の一部が、この夏の猛暑でおかしな事になり、越冬する前に孵化してしまったのだろう。
その結果として、孵化してしまった個体は冬を越せず、この3齢幼虫も、近い将来、あの世に行く運命にあると思われる。見ていても、動きに元気さが感じられない。
ストロボの光を嫌って逃げるが、跳んで逃げることはせず、枝を伝ってカメラから離れようとする。尤も、サトクダマキモドキの幼虫は、木のテッペンにいることが多いので、枝を伝って歩くのは極く普通の行動なのであろう(幼虫は前方に跳ぶだけだから、木のテッペンへ飛び上がるのは無理)。 写真を撮り終わると、サトクダマキモドキは安心したらしく、その後は一日中同じ所に留まっていた。しかし、次の日にはもうその場所には見当たらなかった。夜行性らしいので、まァ、当然であろう。
この近々天に召される運命にあるサトクダマキモドキの幼虫を飼育して冬を越させる手もある。しかし、餌として何を与えれば良いのかがサッパリ分からない。 サトクダマキモドキが普段何を食べているのか不明である。「木の葉を食べる」としてあるサイトもあるが、何を根拠にしているのかが書かれていない。以前に書いた様に、サトクダマキモドキの幼虫は、カマキリの幼虫と同じく、木のテッペンの様な目立つ場所に、同じ様な下向きの格好で、ジッとして居る。こう云うのは、捕食者のすることである。 サトクダマキモドキは捕食性の強いキリギリス科(Tettigoniidae)に属す。キリギリスを飼育する話はWeb上に沢山あるから、それらを参考にすれば良いのかも知れない。しかし、飼育に失敗して死なせてしまうのは何としても避けたい。それよりは、自然の摂理に任せる方が良いと思うのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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