楽天ブログがメールや足跡機能を削除してからすっかりやる気を無くし、また、最近はWeblogに割く時間が殆ど無かった為、2月の更新は零回、3月もそろそろ4月を迎える今日が初回である。尤も、昨年の記録を見ると2月は2回、3月も3回しか更新していないから、それ程異常な状態、と云う訳ではない。全体として、此処2年程は更新頻度が低下しているだけのことであろう。
2ヶ月と10日ぶりの更新は、虫ではなく草本植物のクリスマスローズの実生。これも記録を調べると、草本植物を紹介したのは2010年4月24日の「トキワハゼ」が最後だから、草本は約2年ぶり登場である。
昨年の3月6日にクリスマスローズに吸蜜に来た「セイヨウミツバチ」を掲載した。クリスマスローズも基本的に虫媒花なのか、昨年は例年になく沢山の種子が着いた(その種子が地面に落ちている写真も撮ろうかと思ったのだが、結局撮らなかった)。
その結果が、今日紹介するスザマジイ数の実生である。
昨年のセイヨウミツバチの訪花により、異常な数の実生が出現した
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(2012/03/14)
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クリスマスローズは、我が家の庭の「優占種」で何十株もあり、その根元付近は、程度の差はあるものの、総て写真に近い密度で実生が生じている。恐らく、全部で数千株はあるであろう。
花が地面に倒れた状態で種子がこぼれ落ちたらしい
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(2012/03/14)
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余りに数が多いので、Weblogのネタにしたのだが、去年以外にセイヨウミツバチがクリスマスローズに訪花したことはないし、今年も全く現れていないので、これは今後とも記録的なものになると思われる。
2つのプランターの間に生じた実生.プランターの
下にも、モヤシ状の実生が密生していた
毒草なので、そのモヤシは食えない
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(2012/03/14)
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これだけ多数の実生を生じても、恐らく、残るのは僅か数株だけであろう。プランターにでも植え換えてやれば、数百株は残ると思うが、多数のプランターを置く場所はないし、また、これ以上クリスマスローズを増やすつもりもない。
クリスマスローズはキンポウゲ科の毒草であり、これを食草とする昆虫は寡聞にして知らない。また、クリスマスローズを更に増やせば、その面積分だけ我が家の植性の多様性が失われ、訪れる昆虫の種類もそれに比例して分減ってしまうであろう(葉の上は、日向ぼっこをするには良い場所らしいが・・・)。
回りの大きなクリスマスローズも一緒に撮影
赤紫色のには濃い赤紫の花が着く
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(2012/03/14)
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更に、どうもクリスマスローズには負のアレロパシー(negative allelopathy:他の植物の生育を阻害する)がある様に感じられる。クリスマスローズの密生している所には、余り雑草が生えないのである。だから、クリスマスローズを増やせば、その専有面積以上に多様性が失われることになる。
・・・と云う訳で、読者諸氏の中には「勿体ない」と思われる御仁が居られるかも知れないが、これらの実生の99.9%は、やがて枯れてしまう運命にあるのである。