カテゴリ:日本の政治と政治史
クロニクル 初の革新都政誕生
1967(昭和42)年4月16日 53年前の話です。この日は戦後6回目の東京都知事選の投票日でした。選挙は自民・民社両党推薦の松下正寿前立教大学総長、公明党推薦の阿部憲一氏、そして社共両党推薦ながら無所属で出馬した美濃部亮吉東京大学名誉教授の3人の争いとなりましたが、テレビの「優しい経済学」でお茶の間に親しまれていた美濃部氏が、ソフトな語り口と、東大の教え子たちの「先生を落すな」の肩入れ、そして「物価の美濃部」の知名度から、革新票の他に浮動票を大量に獲得、松下候補に大差をつけて、早くも午後8時前には当選を確実にし、圧勝したのです。 美濃部氏はその後、3期12年にわたって都政を担当、公害、福祉、物価問題に焦点を当て、弱者保護の都政の実現に腐心しました。 無認可保育所への公費助成を実現するなど、地方自治の新展開をリードして、いくつもの業績をあげましたが、歳出を膨らまして、都財政の赤字が膨らみ、美濃部後を革新都政で繋ぐことは出来ませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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