リスクはどのように見るのか、新聞見ると結構勉強になります、
市場安定、米国はまだ5合目?-日銀、欧州も引き続き注視2007/10/04, 日経金融新聞, (抜粋)
米株価が最高値をつけるなど、信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題は最悪期を脱したとの見方が出ている。日銀内でも「金融市場が落ちつけば利上げに弾みが付く」と笑みがこぼれたはずだ。ただ日銀が金融リスクを測る指標では米国の市場安定はまだ五合目あたり。信用不安がなお残る欧州市場も引き続き注視したいとの考えが濃厚なようだ。(中略)
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米連邦準備理事会(FRB)が更新するデータを使い、米金融市場のリスクを測る指標が二つある。
一つは格付けが違う企業が短期資金を調達するために発行するコマーシャルペーパー(CP)の比較。
もう一つはリスクが低いとみなす政府短期証券の利回りと、金融機関同士が市場で取引している三カ月物の金利差だ。
前者は市場の信用リスク、後者は銀行間の取引リスクを確認するものといえる。眺めあわせると似通う傾向が浮かび上がる。米金融市場のリスクはサブプライム問題が発生してから「少なくとも最悪期よりは半減したもよう」という姿だ。
まず信用リスク。金融機関以外のダブルAとシングルAのCP利回り差は今年前半、〇・一%前後で推移していた。それが八月九日にサブプライム問題に火がつくと一カ月後には十倍近くに跳ね上がり、足元はやっと〇・五%ほどに縮まった。
次に銀行間リスク。〇・五%前後に落ちついたのが、問題が広がってから一週間で五倍に拡大。今は一・五%に下がった。足元と最も悪い時がいずれも平時よりどれだけ高いかを比べるとそれぞれ半分。米市場回復は道半ばにはたどり着いたように映る。(以下略)
ナルホド、金利差で見るのか、
格付けの違う企業同士でのCP金利差(信用リスク)
政府債(短期証券)と銀行間(3ヶ月金利)の金利差(銀行リスク)
企業と銀行の両方を金利差で見るわけネ、
覚えておこう、
で、さっきこちらを見た、
なぜニューヨークダウは最高値を更新するのか?
2007.10.03 Wednesday
銀行の決算が続々と出され、サブプライムローン問題の損失が明確になったことを受けて、ニューヨークダウが急激に回復し、最高値を更新。日経も順調に回復している。
しかし、サブプライムショックは本当にカタが付いたのか?
住宅価格が下落し、雇用が悪化する中で、資源が高騰を続けている。先日、FRBはインフレの懸念が弱まったとしてFF金利を0.5%利下げしたが、資源高に連動して日用品は不気味に値上がりを見せている。
金利を据え置くことも下げることも難しい状態。それが今のアメリカ経済の現状なのかもしれない。そんな不安定な情勢の中、ニューヨークダウが最高値を更新していることが不気味でしょうがない。
インスタント食品の値段が17年ぶりに上がるなど、
世界的に物価が上がろうとしている中、金利を下げるFRBの行動はやはり奇異に映るし、株価が最高値というのも??だらけ、
いかに、FRBの挙動(金利下げ)が経済の実体からずれているかと言うのが見えてくる、
金利下げて、銀行への目先の資金供給ばかりやっていると、しわ寄せは空虚な株高へ、 決して株式市場に責任はないが、DJも、いい加減にしてくれって言っているんじゃないだろうか、
結局こうやって見ると、金利差も大事だが、
生活の実感に即して見ることはリスクを計る上でもっと大事な気がしてくる、