今一度、現在のマーケットのリスクの確認をしておこう、
ひとえに住宅価格にある、
住宅価格ダウンの恐ろしさ 、で記載したとおり、
銀行が担保にしている住宅が10%下落すると、
4000億ドルの資本損失、(主要10行の株主資本は5000億ドル、)となり、破綻信号が点灯する、
加えて、サブプライム債などの住宅債券価格も下がり、
ダブルで効いてくる、
特に住宅債券価格下落は、
今後、赤字決算で会社の格付けダウンに結びつき、大きな問題に発展する可能性がある、
米国で注視すべきこと (11/10) (抜粋)
問題は
その影響をモロにうける住宅ローン債券(サブプライムも含む)の大量保有者(米国投資銀行、商業銀行、あとファニーメイなどの政府系金融機関)の決算 、(中略)
損がいくら出てもまあ経営にも資金調達にも影響はないに等しいのですが、格下げされるとモロに影響がでます。すでにシティが格下げ、JPMもネガティブウォッチ。
だいぶ前に書いたことですが、シングルAを割ると、スワップのカウンターリスクトリガーが発動して、今現在の金融市場は崩壊します。シングルAを割った瞬間に、その証券会社が持っているスワップ契約はほぼすべてアンワインドしなければなりません。(以下略)
そして先ほど出たニュース、
米JPモルガン:市況悪化ならさらなる評価損の可能性
米銀3位のJPモルガン・チェースは9日、米証券取引委員会(SEC)への届け出で、「市場の状況が一段と悪化すれば、さらに評価損を計上する恐れ」があることを明らかにした。同行は9月30日時点で、レバレッジドバイアウト(LBO)向けローンを406億ドル(約4兆 4940億円)抱えている。
米BOA:市場の混乱が10-12月期の業績に悪影響
銀2位のバンク・オブ・アメリカ(BOA)は9日、債券市場の混乱が10-12月(第4四半期)の業績に悪影響をもたらすだろうとの見通しを明らかにした。米証券取引委員会(SEC)への届け出によると、BOAは98億ドル(約1兆850億円)の債務担保証券(CDO)を保有しており、CDOは主にサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンを裏付けとしている。
もはや、秒読みの段階かもしれない、
要注意である、”Citi、BOA、JPMのシングルA割れ”、
(格付けダウンで市場が崩壊するとは、知らなかった、)