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テーマ:虫!(816)
カテゴリ:昆虫(アブ、カ、ハエ)
吸血するのは雌だけだと言うことはよく知られている。雄は花の蜜など吸っているらしい。
雄は触角が団扇状に拡がっているので、拡大して見れば分かるが、一寸目には雄と雌との区別は難しい。人に集らないで、草の葉の端などにとまっているのが雄である。
この辺りのヤブ蚊はヒトスジシマカとオオクロヤブカの2種と言うことになっている。しかし、未だにオオクロヤブカは見たことがない。 その代わりにヒトスジシマカよりもかなり小さく(今回の写真は総て同じ倍率に調整してある)、黒っぽい変な蚊がいる。 ヒトスジシマカよりも動作が更に機敏で、ヒトスジシマカは体の周りをかなり飛び回ってから体にとまることが多いのに対して、この蚊は飛んできていきなりとまる。 ヒトスジシマカは昼間吸血性なので、夜に刺されることはない。しかし、この蚊はどうも夜も活動しているような気がする。暗くなってから刺されるのはこの蚊だと思うのだが、暗くてよく見えないし、ネットを振り回したりはしていないから確証はない。 普段見るときは殆ど黒に見える。しかし、マクロレンズで写真を撮ってみたら、ヒトスジシマカと殆ど同じ斑紋を持っている。何故普段は黒く見えるのか一寸不思議。尤も、この蚊では白い部分が少し暗く、灰色がかっている様にも見える。
大きさや行動からみるとヒトスジシマカとは別種だとしか思えない。インターネットで調べてみると、東京都内のヤブカの中にはヒトスジシマカに酷似したヤマダシマカというのがいることが分かった。北方系の蚊で北海道などでヒトスジシマカとされていたのは、この蚊の誤認とのこと。 「独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所」の「蚊の情報ページ」によると、肢体の斑紋が基本的に同じで、胸部背面のW型の紋が白いのがヒトスジシマカ、黄色いのがヤマダシマカだそうである。しかし、余程明確に黄色でない限り写真などからは判別出来ないし、また、大きさについての記述がないのは困ったものだ。
個体数はヒトスジシマカと殆ど同じ程度にいるのに、この辺りでヤマダシマカが話題になったことはない。私自身インターネットで調べて初めて知った名前である。このヤブカはヤマダシマカなのか、それとも、単にヒトスジシマカの小型の個体に過ぎないのか? 毎日刺されているヤブ蚊のことである。刺される方としては正確に知りたいものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.11.22 18:29:08
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