テーマ:韓国!(17265)
カテゴリ:韓国生活
きのうの日記にもあるが、韓国の野菜の価格は高騰している。 韓国の値上がりは、その民族性が反映してか、激しい。 突然、1週間前の2倍にはねあがったりする。 ところで、はんらが韓国に来た16年前、韓国の物価はとても安く、暮らしやすい国だった。 千ウォン札1枚で何でも買えた。 りんごも梨も、ざるに山盛りで千ウォンだった。 でも、そのとき異常に高価な果物があった。 その名は、バナナ。 当時、市場に行くと、バナナは1房ずつではなくて、1本ずつ、台の上に並べられていた。 その1本が千ウォンくらいしていた。 当時の物価では、チョー高価な果物だったのだ。 当時、ソウル郊外でお勤めしていたノギさんと、時々ソウルでデートした。 ノギさんが、はんらにロマンチックにささやいた。 「バナナはいかが?」 あの頃は、アベックでバナナを食べながらソウルの街を歩くのが、とてもお洒落なデートだったのだろう。 恋人へのプレゼントとして、バナナはふさわしいものだったのだろう。 でも、はんらはちょっぴり悲しかった。 日本で激安のバナナより、りんごとか梨が食べたいな~、と思った。 また当時は、学生運動が盛んだった。 突然、あちこちで学生たちと機動隊の衝突があり、火炎ビンが投げられ、催涙ガスが発射された。 ある時、はんらとノギさんは、レストランでデートしていた。 と、突然、はんらの鼻がムズムズしてきた。 ノギさんの前で鼻なんかかんじゃいけないっ!とはんらは耐えた。 しかし、鼻水は無情にもはんらの鼻の穴から「こんにちは」した。 そのうち、涙も出てきた。 ノギさんが「ガスだ!」と叫んで立ち上がった。 それからは、2人で、涙と鼻水とよだれでグチャグチャになった顔で逃げ惑った。 地下鉄もバスも止まってしまい、道路では火炎ビンや新聞紙が燃え盛り、まるで映画の中にいるようだった。 恐かった、というより、何が起きたか、頭の中で理解できなくて、何も考えられなかったような気がする。 あれから16年。 今じゃ、催涙ガスを体験することもなくなった。 でも、物価の高騰には、閉口している。 住みやすくなったのか、住みにくくなったのか・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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