カテゴリ:映画
きょうは、テボルム。 朝ちょっと早起きして、雑穀ご飯と数種類のナムルを作った。 こういう季節感のある風習は、はんらも好きだ。 きょうはまた、小学校の卒業式でもあった。 韓国の小学校では、卒業式に在校生は参加しない学校がほとんどである。 で、コーちゃんはお休み。 「文化商品券」という、映画をただで見れる券をもらったので、コーちゃんと一緒に、韓国映画「マラトン」を観に行った。 自閉症児の実話を映画化したものである。 韓国では、日本以上に障害児を外に出さない傾向がある。 特に知的障害の場合、隠して外に出さない。 そのため、日本よりもっと、一般人の認識も遅れていると思う。 そんな中で、あえて息子を外に出し、マラソンに参加させてきたお母さんは、韓国社会の啓蒙に大きく貢献した人だと思う。 一般の人は、自閉症児や知的障害児を 「よくわからない」 とか 「コワイ」 とかいう理由で敬遠することが多い。 しかし、この映画を観ると、こういう子供たちは一般人に理解できない行動をもするが、本当に天使のような清らかな心を持っていると思わされる。 主人公の自閉症児、チョウォンは、シマウマが大好きなのである。 だから、街でシマウマ模様のカバンを見かけると、ついつい奪い取ってしまうし、シマウマ模様のスカートを見かけると、ついつい触ってしまうのである。 もし、世の中がチョウォンのような人しか存在しなかったら、そういうことが起こっても、誰だって 「あら、シマウマ模様が好きなのね。」 と思うことだろう。 ところが、世の中にはスリや痴漢といった悪い人が存在するために、チョウォンのような行動が誤解されてしまうのである。 「スリかしら?」 「痴漢かしら??」 と思われてしまうのである。 そう思うと、チョウォンのように天使の心を持った自閉症児が、世間の人々のために、迷惑をこうむっているわけでもあるようだ。 このマラトンという映画、韓国で大ヒットしていて、公開3週で観客動員数310万を越えたそうである。 韓国の映画サイトに入ってみると、 「マラトンを見てとても感動した」 という感想がとても多い。 映画中のせりふ 「チョウォンの足は~100万ドルの足~」 「うちの子には障害があります~」 という、自閉症児特有の棒読みセリフは、コメディ番組などでもアレンジして使われて、流行語にもなりつつある。 こういう現象には、賛否両論あるかもしれないが、はんらは、このように多くの韓国人が見て、感動し、自閉症というものに関心を持つきっかけになっていることは、とても喜ばしいことだと思っている。 映画が終わってからは、天安唯一(?)のデパート、ギャラリアデパートで、回転寿司を食べた。 際限なく食べるコーちゃんを8皿でやめさせ、帰ってきた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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