カテゴリ:家族
幼い頃 多動気味だったコーちゃんは、いろいろな事件を起こしている。 迷子事件、ポット事件未遂、太もも切り刻み事件など以外に、いかにも多動っぽい事件もよく起こした。 あれは、保育園児だったころのこと。(遠い目・・・) コーちゃんは、はんらと手をつないで歩くのが嫌いだった。 すぐに手を振り切って逃げていこうとする。 自分の思うまま、自由気ままに歩いたり走ったりしたいコーちゃんだった。 よく車に轢かれそうになって、いつも外出時は緊張していた。 ある日、はんらはコーちゃんと市内バスに乗っていた。 降りる停留所が近づいたので、はんらとコーちゃんは出口付近で待機していた。 (韓国ではそうしないと、降りれないこともある) 大都市テグでは、よく道が渋滞していて、信号で引っかかると、なかなか進まないこともあった。 停留所を目前にしながら、バスはなかなか進まなかった。 と、その時、突然運転手さんが、出口のドアを開けたのだった。 歩いたほうがよっぽど早いので、早く降ろしてくれようとしたらしい。 おそらく、親切な運転手さんだったのだ。 しかし、はんらは 不意をつかれてしまった。 コーちゃんがすごいスピードで、はんらの手を振り切って、道路に飛び降りた。 そこに、オートバイが突っ込んできたのだった。 停留所ではないので、オートバイも不意をつかれたようだった。 オートバイのおじさんは、コーちゃんを見て、とても止まれないと思ったのか、自らバイクごと横転して止まった。 コーちゃんのあとから急いで降りたはんらは、コーちゃんの目の前で大きな音をたててひっくり返ったオートバイを見て、心臓が止まるくらい驚いてしまった。 石のように固まって、ただただコーちゃんを抱きしめていた。 バスは、停留所でない所で客を降ろした(交通違反)ため、はんらが降りた後、急いで出発しかけた。 が、サイドミラーでこの様子を見た運転手が、ぶったまげて急ブレーキをかけて飛び降りてきた。 その瞬間、バスの後ろで キキーーー ガチャン! という音が・・・ 今度は、バスの急ブレーキに、動き始めていた後続の車が止まりきれずに、玉突き接触したのだった。 はんらは、もうこうなると、茫然自失状態・・・ (そうでしょ~?) こういう事故に巻き込まれると、というか、事故の真ん中にいると、頭の中、マッシロ。 バスの運ちゃんとバイクのおじさんが話し合ったり、後続の車も運転手が降りてきて、ますますそのあたりは渋滞。騒然。 幸い、バイクのおじさんに、たいした怪我はなかった模様。 しばらくボーゼンとしていたはんらだが、そんな中にもウロウロ落ち着かないコーちゃんをそこ(車道だったので)に ほおっておくわけにもいかず、しばらくたたずんでいたあとで、バスの運ちゃんに 「あのー。私達、じゃ、これで失礼します。」 と言って、そのままその場を立ち去ってきた。 悪いのは、停留所じゃないところで客を降ろした運ちゃんだもんね。。。 こういうふうに、コーちゃんが起こした事件は、他にもいっぱいある。 はんらは、男の子とはこういうもので、とてもこれ以上男の子を五体満足のまま育てる自信がないとずっと思ってきたが、どうやら、これも個人差のようである。 次男のよしくんは、外に出ると、はんらの手にしがみついている。 手を離しては、一歩も歩けないほど、箱入り王子である。 4歳半の今も、バスを降りる時にはママに抱っこしてもらわないと降りない。 同じように育てていても、この違い! でも、コーちゃんも今ではすっかり落ち着いて、子供の頃のこういう話をすると、みんな、意外そうな顔をする。 コーちゃん自身も 「自分がそんな悪い子だったはずがない。」 と言う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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