テーマ:韓国!(17265)
カテゴリ:日本語講師
韓国に対しては文句もたくさんあるけれど、 歳を取った人を敬う姿には美しいものがあるなあと かねがね思っている。 はんらがノギさんと結婚したときに、 はんらの両親は韓国の結婚式に来たが、 親戚たちは来れなかったので、 日本で簡単な披露宴を開いた。 そのときに、もうかなり高齢で、 耳も遠かったはんらの祖母は一番下座のほうに静かに座っていた。 耳が遠くて話も聞こえないけれど、 はんらとノギさんの姿を一目見ようと来てくれたんだよね。 そのとき、ノギさんがビックリしたのなんのって。 一番ご年配の方が、 一番下座にいらっしゃる!!! これはイケマセン!!! と、つたない日本語で、親戚一同に一生懸命伝えていた。 我々はみんな日本人だから 「おばーちゃんはもう耳も聞こえないからこれでいいんですよー」 と平然としてたけれど、 ノギさんは最後まで祖母のことを気にして、 耳が聞こえないにもかかわらず、 一生懸命、話しかけてたりしてたっけー。 はんらの日本語教室にも、毎学期、 「オルシン」と呼ばれる高齢者がいる。 今のオルシンは、チェさんという70歳近くのハラボジ。 チェさんは、昔はどっかの大企業の肩書きある方だったらしく、 今でも、時々、あちこちで講演をやってるそうで、 そんなときには、授業をお休みする。 非常に謙虚で静かで、 それでいて温かく、 他の受講生たちも一目置いて、非常に敬っている。 その前に2年くらい在籍してくださってたのは、 シンさんという、70代半ばの元国立大学教授。 このシンさんは非常に面白い方で、 それでいて、人生も長く生きてるので、 人生に関するいろんな話もしてくれた。 高齢者特有で、話が長くなるのが玉に瑕だったが、 授業が中断しても文句を言う人は誰もいなくて、 みんな熱心にシンさんの話に耳を傾けていた。 日本だったら、こんなふうに 高齢者が、授業を中断して人生のうんちくなんかを語り出したら、 ブーイングなんじゃないかと思ったけれど、 韓国では 「私たちのクラスのキドゥン(柱)だ」 と言って、最も年長者をとても大事にする。 その年長者が、クラスを支えている柱、 と、みんな思っているようだ。 シンさんは残念なことに、 家族の事情で大田市にお引越ししてしまった。涙。 でも、今でもみんなとムンチャをやり取りしたり、 たま~に天安に用事があると授業に寄ってくれて、 またまた、ありがたい(^^;)人生の話なんぞをして行く。^^ 受講生みんな、大喜びだ。笑。 シンさんの前は、チェさんという、 元タクシードライバーの方だった。 当時、まだ60代半ばだったんじゃないかなー。 このチェさんはマメな人で、 ホワイトボードがガタガタ言ったり、 ロッカーがちょっと傾いてたりすると、 みんな見て見ぬフリしてるのに、 チェさんがすっ飛んできて、 紙を挟ませたり、なんやかんやと対策を講じてくれた。 マメなチェさんもみんなに慕われていたけれど、 そのマメさを買われて、 お住まいのマンションの役員に選ばれ、 おまけに老人会の代表にも選ばれて、超多忙になってしまい、 授業に来れなくなってしまった。涙。 でもきっと、多くの人に必要とされて、 健康で頑張っておられるのでしょう・・・ こんなふうに、 年長者がその集まりの精神的な柱として大切にされているのは、 非常に素晴らしいことだと思う。 そして、ドンドコ歳を取っていくはんらも、 謙虚で温かく、 みんなから愛されるおばーちゃん、 ババァじゃなくて、バァバ、 を目指そうと思っている。 (無理かー。汗;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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