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テーマ:新幹線・長距離列車(333)
カテゴリ:その他の都道府県の話
山形県の吉村知事が、バカなことをやらかしたようです。以下、今日の「河北新報」の記事から抜粋。
「フル規格新幹線整備 山形知事、JRに要望 ◎『これ以上遅らせるわけにはいかない』 吉村美栄子山形県知事は25日の定例記者会見で、2期目の公約に掲げた奥羽(福島-秋田間)、羽越(富山-青森間)両新幹線の実現に向け、JR東日本の冨田哲郎社長に、フル規格新幹線整備を見据えた対応を要望したことを明らかにした。 吉村知事によると、JR東日本本社で12日に面会した。『トンネルなどを含めた調査をするのであれば、フル規格新幹線仕様を検討してほしい』と求めたのに対し、冨田社長は『要望も踏まえ、幅広い調査を検討する』と答えたという。 会見では『フル規格新幹線が通った都市が発展している現実がある。日本海側の新幹線整備をこれ以上遅らせるわけにはいかない』と強調した。 山形新幹線の運休や遅れにつながる大雨、豪雪対策については、今後2年間に福島-米沢間で、抜本的な対策に向けて調査すると説明を受けた。」 確か山形県にはミニ新幹線とはいえ山形新幹線が通っているはずだし、にもかかわらず県費を投入してまで山形空港(東根市)と羽田空港とを結ぶ定期便の維持に躍起。羽越本線沿線には庄内空港だってあるし、しかも東北中央自動車道や日本海東北自動車道が順次建設中という状況…ちょっとインフラ整備を欲張りすぎているんじゃないかと思います。これからどんどん人口が減っていく状況を考えると、今やるべきはあれもこれもとインフラを整備するのではなく、その選択と集中を進めることでしょう。フル規格新幹線を整備するのであれば少なくとも空路の維持は諦める必要があるのではないでしょうか? 羽田便しか空路のない庄内空港など、廃港になるかもしれません。 山形県内の鉄道という部分だけでも、フル規格新幹線が整備されれば並行在来線の第三セクター化が課せられます。ローカル線の運行を維持できる財源が、果たして山形県にあるのかどうか? また、現行の山形新幹線は県内の停車駅が米沢、高畠、赤湯、かみのやま温泉、山形、天童、さくらんぼ東根、村山、大石田、新庄のと10ヶ所もあるためフル規格新幹線になった場合停車駅の絞り込みが必定で、ターミナル性が高く山形県の総合支庁が所在する米沢、山形、新庄の各駅には新幹線が乗り入れる可能性が高いでしょうがそれ以外の駅は単なるローカル駅に転落する可能性が大です。そういったデメリットも、県民の間に周知されているかどうか謎。穿った見方をすれば「利用者のことはどうでもいいから『新幹線建設』という公共事業が欲しい」と主張しているようにも感じられます。 ただ、山形新幹線の福島・山形両県境に位置する板谷峠は通行上の難所であり、特に冬季は悪天候による運休が多い箇所。ここに関しては地中深くに長大トンネルを掘り、安定した運行を図れれば…と思う次第です。まぁ、実現すれば、現状でも1日6往復しか列車が運行されていない板谷峠の前後の赤岩、板谷、峠、大沢の各駅は廃駅になる可能性が高いとは思うんですけどね。あるいは、福島駅~米沢駅間の中間駅すべてが廃止される可能性があったりして… ![]() 鉄道 / 列車通りClassics つばさ 山形新幹線 山形~福島 【DVD】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.05.26 22:46:36
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