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テーマ:鉄道(22214)
カテゴリ:その他の都道府県の話
ネットニュース、今度はこんな記事を読んでいました。新潟県が発表した2023年度の予算に「「『高速鉄道ネットワーク構築推進事業』として、上越新幹線と北陸新幹線を結ぶ高速鉄道の整備をはじめとする調査に3557万円が計上されており、2022年度の関連事業の1575万円から大幅アップとなっています。」とのことだそうです。
もしこの高速鉄道が開通すれば確かに「北陸新幹線の将来の大阪方面への延伸とともに(中略)新潟から大阪・広島・博多方面への直通移動に期待がかかります。」とはなるのですが、その一方で下記の問題も抱え込むことになります。 (1)並行在来線のJR東日本からの経営分離 (2)現行の新潟空港~関西方面への航空便の大幅減便(場合によっては廃止) 負の側面を考えずに夢物語だけを紹介するこの記事のスタンスは、正直如何なものかと思います。ただでさえ新潟県は北越急行やえちごトキめき鉄道という第三セクター鉄道を擁しているだけに、そこに更に(旧)信越本線の直江津~宮内(長岡)間が加わることに対する覚悟があるのか、疑問に思うんですよね。 また、新潟県の鉄道と言えば、輸送密度が低い路線を多数擁していることも、この夢とは対照的な現実だったりします。JR西日本が管轄する大糸線の県内区間は存廃議論が既にされていますし、昨年8月の豪雨で長期運休が続いているJR東日本管轄の米坂線だって同様の議論が起こらないとは限らない状況。そんな中新潟県が高速鉄道の実現に向けて前のめりになることと引き換えに、これらの路線の廃止が断行される可能性だって十分考えられる訳です。 新潟県が鉄道行政上まずやるべきことは、現存の鉄道インフラの存続可能性をきちんと把握すること。その上で大丈夫と判断できるのならば「信越新幹線」を建設しても差し支えないのですが、今の状況を見ると「ただ建設したい」という意向しか見えてこないんですよね。 これでいいのか新潟県【電子書籍】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.02.23 14:36:34
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