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むかしのこと

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2006.08.28
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こぐまちゃんおはようこぐまちゃんおはよう

ISBN:4772100202 こぐま社 1984/01 ¥840
わかやま けん さく


私はこれもんが苦手です。ノンタンと同じような感じです。
こちらは絵柄は好きです。


私がこれだめなのは、境目をはっきりして欲しい、と思うのです。
かわいいおはなしのあとに編集部のあとがきがついてて、絵本を与える三つのねらいとか書いてあるのです。
これを好きな子どもが字を読めるようになってからこれを読んだらどんな気持ちになるでしょう。



生活習慣をつけるため、絵本を読むのは悪いことじゃないとは思うんです。
でもこういった本にはファンタジーが感じられない。親の願いまるだしです。
いやらしくて、どうも読むときひねくれた読み方をしてしまいます。



とくに気に入らないのは、三つ目のねらいで、
金魚にえさをやれば、自分の食事をお母さんがつくってくださることに気づきますというものです。


親は勝手にセックスして生んだのです。生んだからには食事を作るのは当たり前です。
感謝されなきゃがんばれない、という気持ちはよくわかります。が、子どもに対してだけは、
これは言ってはならないことだと思います。

勝手に生んだんだから。


金魚にえさとかいうより、三歳くらいになったらお手伝いしてもらえばいいのではないでしょうか。
そうすりゃよくわかるはずです。ごはんの準備のときも一緒にいられるし。
(坂本せんせいの受け売りですが)


子どもが「こぐまちゃん、おもしろいね」とページをめくってくれたら、
私たちの絵本づくりも報いられるし、お母さんの与えかたも成功といえましょう。
てめえらの絵本作りの成功を、親に(おーい、パパはどこいったぁ?)ゆだねるんじゃない!!

与え方に成功とかあるのか?私は映画やまんがが好きで、見たり読んだりするなかで、
やっぱり「見るんじゃなかった」といじわるく思う作品はあるけれど、
そこからどうして面白く感じられなかったのか、など、楽しみ方はある。
なけりゃーないでそこまでないならたいしたもんだ!!


与えるっていう言葉はいやですね。おしつけっぽいですね。
一緒に読んでるから「読んであげる」って言っちゃうことはありますが。
読んで、といわれて初めて「読んであげる」だな。


おすすめキーワードは「自主的に、努力的に、行動的に」という三つのことらしいのです。
おすすめにするのはいいのです。
それを同じ絵本の中に載せてるところが、なんだか子どもをなめてるな、と思います。

絵は好きですし、このあとがきは編集部によるものなので、
他の会社から出ている作者の本は読んでみようと思います。

もちろん、こういうことが気にならない人には魅力ある本だと思います。
ちびこもそこそこ気に入っています。

***

でも、私は、絵本作りの根底には、「子どもの笑顔が見たい」というのが
あって欲しいと思います。
感謝をしって欲しい、ではなく、
子どもと信頼関係が結ばれれば、子どもは自然とありがとう、という気持ちを知ると
思います。
ごはんをあげるのは大変だ、おかあさんありがとう、ではないのです。
おかあさんはあなたにおいしいごはんをたべさせたい、えがおがみたい、けんこうになってほしい、
一緒に食べたい、などの願いをこめて、それが子どもに伝わって初めて
おかあさんありがとう、となってほしい・・・と私は思います。

でも、つい「ごはんつくるのめんどくさーい」とか言ってしまいます。
これはいけません。
けど、母親が子どもたちが出て行くにつれ、ご飯を作るのがめんどうになり
病気になってしまいました。
そこで初めて、家族の健康を気にかけてくれていたんだなと思うことができました。
信頼関係がなかったから、病気にでもならなければ私(子ども)には伝わらなかったんだな、と
思いました。私はそういうことのないようにしたい。
今のままじゃそうなっちゃいそう。





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最終更新日  2006.09.06 09:27:42
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