むかしのこと

「人妻泥棒　赤松光夫」のＧｏｏｇｌｅ検索

「赤松光夫」のＧｏｏｇｌｅ検索

＊＊＊

著者：赤松光夫
出版社：徳間書店
本体価格：552円（私が持っている初版は５４４円）
１９９２年３月１５日発行

カバーイラスト：岩田信夫
カバデザイン：池田雄一（同じ名前の方がたくさんいらっしゃいます。「名前　＋　デザイン」のＧｏｏｇｌｅ検索）

黒いほっかむりをした男性（黒子みたいなかっこなのにネクタイしめてる！）
が、白い下着一枚の女性を抱えて走る表紙。
不思議な絵だ…中身読んで描いたのかしら。

＊＊＊

目次

第一章　巨根トレード
第二章　裏口入学
第三章　エディプス神童
第四章　色ぼけ役者
第五章　巨根スター誕生
第六章　ＳＥＸ福祉協会
第七章　サンタモニカセックス
第八章　怪談夜這い合戦
第九章　カマトト修行
第十章　蝶と蜘蛛
第十一章　ホトトギス・ラブ

＊＊＊ネタバレです＊＊＊

＊＊＊ご注意ください＊＊＊

赤辻鉄平は、東大目指して、卒業生である郷里の先輩、梶圭一郎を頼って上京する。
が、圭一郎は、男を武器に、女やその相手から金をせしめることに腐心している。

鉄平は　不幸にも巨根にして、圭一郎の後釜として下宿のおかみさんと関係をもち
その後も　予備校生の親など、タイトルどおり、人妻（時々独身の若い女）と関係し、
騙したり、騙されたり…

＊＊＊

やっぱりどこか、ジュニア小説っぽい。
鉄平は、もともとそんなに勉強もできないみたいで、
圭一郎にそそのかされて、医学部に裏口入学の口ききをするからと人妻と寝たり、
美女とセックスしてると思ったら、いつも色情狂の入院患者とさせられてたり、
幽霊に襲われたと思っていたら子だね目当ての人妻だったとか、
体で金を稼いでさんざんな目に遭わされる。

それにしても、世の中には、お金を腐るほど持っている女性もかなりいるらしい。（中略）
あちらのテクニックでもせいぜい勉強して、そうした女性のサービス業につけば、三食女つきの職場が得られるのである。

うーん、実現めざしてがんばれ！
と、三食男にかわいい子どもつきの私などはお気楽に鉄平を応援しながら読んでいたのだが、
だんだん笑えなくなってきた。
最後などは、お金持ちでもなんでもない女に年貢を納めなくちゃならない展開…
（しかも、鉄平が自分でこっそり避妊具に穴を開けた）

お色気小説なんだし、もっとさわやかな読後感が欲しかったなー