むかしのこと

2012/08/13　本日まで光文社文庫『人妻診断』巻末のリストを参照し『悪党社員』改題作としてきましたが、別の内容であることがわかりましたので訂正いたします。
長い間間違った情報をのせっぱなしで申し訳ありませんでした。

「野望の誘惑　豊田行二」のＧｏｏｇｌｅ検索

「悪党社員　豊田行二」のＧｏｏｇｌｅ検索
短編集『悪党社員』など短編集から再編集した『野望の誘惑』も存在します。（廣済堂新書）

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廣済堂版は、別の物語です。


著者：豊田行二
出版社など：飛天文庫
発行年月：１９９３年５月６日
本体：４７６円
ISBNコード：9784938742126
カバー：村山潤一（Ｇｏｏｇｌｅ検索）

まあ、誰だよ！なんですけど（出てくる女性は髪を金に染めてるか巨乳）
かわいいのでよいです。

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目次

報酬は美女の涙
ブラディ・パパ
美女と現金
尻に弾丸をブチ込め
マネキン・ファック
ソ連マフィアの情婦
会長の孫娘の罠
ヘルプ・ミー

＊＊＊ネタバレです＊＊＊

＊＊＊ご注意ください＊＊＊

主人公は、クロード大石。パートナーの弁護士は、アッパー吉良。
日本名は大石蔵人と吉良上野。直球に子孫だそうです…い～のかな～…

クロードはハーフで、日本人である母はアメリカ人にレイプされて自殺。
復讐のため、吉良の元で殺し屋をしているのです。

吉良の引き受けた仕事は、日本の極東電子という会社のアメリカ進出の手伝いで、
ユナイテッド・エレクトロニクス・カンパニーの乗っ取り。
他の著作には、乗っ取るために細かく株を買ったり売ったり、
色んな人に接触したり　調査したり　という　描写があるけど、こちらは
大石の復讐のほうがメインになっているので、大味です。

十七歳の娘をはべらせ（いつの間にか愛してしまったようです）
母親の復讐もなしとげる。

その十七歳・ナンシーの父を殺し
敵の雇ったマフィアの恋人を殺し
野望街道あたりから読み始めた私には「ああ、初期の作品！！」という印象です。

「ヘルプ・ミー」はつけたしという感じ。
乗っ取りに関係ないナンシー拉致犯を撃退する話…
（でも、アメリカ女にはキスが何より優先する…というくだりは
ちょっと笑ってしもうた）
レイピストといい、拉致犯といい、身内ならわかる話なんだけど、
きついです。

『ラブ・エアライン』の主人公もすごかったけど、
クロードはもっとすごい！
身長一九〇センチで体重は八五キログラム。股間には、サイズ、硬度ともに自慢できる業物がついていて、男のリキッドの噴射は自由自在！！最高記録は三時間四十八分だという。
二時間を三回で六時間というシーンも出てきた。

そんなスーパーマンな大石なのに
ご先祖様の内蔵助様だったらこんな情けない声を出し、こんな哀願はなさらなかっただろう、と思った。
「やるぞよ」
「あい…」
これで決まっていたはずだ。
時に女性にそんな優しさも見せる。
吉田秋生のファンなら、『河よりも長くゆるやかに』のあのシーンを思い浮かべるよ。


＊＊＊

レイプは女がじっとしているから遂行出来るのである。
女が腰を振って、三センチずつ逃げまわれば、レイプは目的を果たすことは出来ない。
しかし、それは理屈であって、生命の恐怖にさらされ、身動きが出来ない状況に置かれれば、女芯を一センチだってずらすことは出来ないだろう。

三センチずつずらしてるうちに暴発するような相手だったら（行為からは）
逃げられるだろうけど、そういう人はすぐ回復するだろうし
三センチずつずっとずらし続けるのもしんどいもんだ。
だから、やっぱりこうやって、補足してくれるところが好きです。