むかしのこと

「ラブ・ゲーム　豊田行二」のＧｏｏｇｌｅ検索

「部長の現地妻　豊田行二」のＧｏｏｇｌｅ検索

＊＊＊

楽天内のＪＡＮコード検索

「ラブ　ゲーム　豊田行二」の楽天内検索

「部長の現地妻」の楽天内検索

＊＊＊



著者：豊田行二
出版社など：廣済堂
発行年月：２０１１年４月１日
本体：５７１円
ISBNコード：9784331614280
カバー：大柴宗平（Ｇｏｏｇｌｅ検索）
バラ風呂のシーンなんかないから、いい加減な依頼なのかもしれないですね。
絵はかわいいので残念です。

＊＊＊

光文社から９４年９月に文庫書き下ろしで出された『人妻診断』の巻末にある著作リストでは、廣済堂新書版『部長の現地妻』が　２５４番目、
廣済堂文庫版が　３３２番目、

私の作ったリストで、
私が読んだ新装版が　４８１番目になっています。

改題については、
ウィキのページでもチェックしています。

＊＊＊

目次（４８１廣済堂文庫新装版より）

廓通い
罪ほろぼし
平成の元寇
母親ご挨拶
可愛い女社長
離別

＊＊＊ネタバレです＊＊＊

＊＊＊ご注意ください＊＊＊

有木近太郎はスポーツ新聞文化部長会の旅行で、旅行委員長・徳原の提案で韓国で妓生パーティをすることになる。そこで鄭順子と出会い、その後も何度となく韓国を訪れることに…

本の後ろにある作品紹介では、主人公の名前が「進太郎」になっている。
廣済堂さんは、新装版を次々出してくれてありがたいのだけど、
校正はどうなっているのであろうか、表でさえこれなので、
本文にも不安が残る。
頭に濁音が来た場合濁らない。だから、スンザ（順子）が話すときは
「たから」
「ため」
「ても」
となる。文の途中に出てきたときにも濁っていないことはあるけど、
確かに、私が耳が悪いせいか、それともそういう音なのか、
濁音に聞こえない音などあり、作者もそれを大切にしていたと思うのだけど、
地の文で「コード」が「コート」になっていたり、さめるやら
もとはどうだったのかと気になるやらである。

こうやって古い本が読めるのはありがたいんだけど…
ないがしろにするなら、古本を買うからやめてほしいな～
新品で買っちゃったよ。
でも、編集部に電話すると（忙しいところ、申し訳ありません）
担当者の方がさっと質問に答えてくれたりする。

妓生遊びから、妻への罪ほろぼし、現地妻が日本までおしかけてきて
アパートをかりてあげたり、母親にあいさつしてくれと言われてしたり、
意外な母国での一面を見たりする。そして、最後には
現地妻と連絡がとれなくなり、妓生遊びはやめよう…で終わる。

主人公や徳原の愚かさが浮き彫りにされた、辛口の話でした。

＊＊＊

解説はなしです。
海外にまで行ってセックスし、妻をあざむく男。
セックスと引き換えに、男に金と　妻を裏切ることを　要求する女。

そんな厳しい話のなかに、
妓生が、自分は匂う下着を着けつつも、男の下着は洗ってくれるとか…
（ちゅうか、一緒に洗ったらどうなん？と思いますけど）
でも、そういうことに反応することってあるかもな、と
寂しさのようなものもあります。
相手が大事なら、そのように反応したいものだ、と教訓になる。
韓国ドラマには、とてもよく食事のシーンが出てくる。
本作にも、サムゲタンを食べるシーンや、朝食はアワビ粥…
といったエピソードがあり、とってもおいしそうです。