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カテゴリ:正本ノン
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「新人賞の獲り方おしえます」楽天内検索 *** まねき猫二体の表紙です。えんぎがいいです。 構成 小説家志望集団 1993年3月31日 1165円 正本ノンが登場するのは、 「第五回 登場人物のなかの葛藤 自分で自分を愛する能力」という段。 ゲスト講師という形で、私も大好きな、めるへんめーかー とともに登場します。 久美沙織がインタビューして、正本ノンが答える、という体裁。 ■小説家以前の仕事(『今夜はプラトニック』に出てきたような、広告代理店での経験) ■城戸賞に入選した話(広告で募集を見、日大の人に資料をかりて、書いてみた) ■当時、少女小説を書いている人が少なくて、森村桂の文を読んで、書いてみようという気になった ■入選作はタイトル勝ちだった(『吐き出された煙は溜め息と同じ長さ』) ■感情がリアルであることを大事にして小説を書いている たとえば恋なんかでも、たとえば不倫なんかしてると、はたから見れば明らかにその恋は男にだまされている恋だったりするのに、彼女にとっては真実。彼の気持ちを信じたいゆえに信じていて、ほんとうのことが何も見えなくて。あとで時が経ってみれば、やっぱりまわりのひとが言っていたのが正しかったりとか。それでも彼女のなかでは、やはりわたしには、ある瞬間真実であった、と。 で、このあと、『やさしくなりたい』があって、『十万回の軽蔑』があったんですね。じーん… 脚注には、 正本ノン 小説家。久美氏いわく。「永遠のロマンティスト。実はミーハー。長いこと、けっしてむくわれぬ恋ばかりしていたが、最近どーもシアワセらしい」。(後略) とあります。 この後、「第六回 なぜ一人称小説は難しいのか」にも、お話の中で登場しますが、ほんのちょっとです。 ***本の内容はここまで、以下は感想と、ノンさんに関係ない本の内容*** 豊田行二のあとがきが読みたい、と思ったとき、自分が変わった、年をとったと気づいた。 昔は、正本ノンが好きでも、フィクションは読んでも、インタビューや、エッセイは読みたいと思わなかった。これはノンさんにかかわらず、小説はおもしろくても、個人の意見なんか聞きたくもない、おもしろくない、と思っていたからだった。 だから、この有名な本を読んでいなかったのです。 でも、十代の頃、あの本を読んでがんばれたな、と思う本を思い出して読み返して、 その作家が既にこの世にいない、新しい作品はもう読めない、という事態になって 初めて、自分が救われたこの文章、どんな思いで書いてくれていたんだろう、と 考えるようになった。 正本ノンさんは、今作の表現からもわかるとおり、 何かおおめにみてくれそうな、だからがんばります、と言いたくなるような やさしさを含んでいる人だ。ほっとした。 物語がハッピーエンドじゃなくても、どこか笑ってやっていこうという 盛り上げてくれるのは、登場人物の性質のおかげで、その根拠が作家にあると 思えるとうれしい。 (豊田行二が、文豪にひどいことをされそうになった女性のことを書いていたし 久美沙織もこの本の中で、小説を読むと心が寛そうに見えて実生活はろくでもない 作家が時々いる、と書いている。言ってることと実行できるかどうかが別だなんて 自分が一番よくわかっている。だから作品と作家はまた別だと思っていたのに、 このインタビューを読むと、そうぎすぎすしなくてもいいなと) ノンさんが投稿していた頃、少女小説を書いている人があまりいなくて、 今のなんて言うか、富島健夫さんとか、佐藤愛子さんとか/そういうひとたちが、なんか妙にいやらしっぽいような少女小説を 発表していた、とある。 で、久美さんのあいのてに、川上宗薫とわれらが赤松光夫先生が登場! 富島健夫の作品といえば、一線をこえるのに男がど根性を発揮して我慢してくれるというものが(今私が読んでいる作品にかぎっては)多いのに、このあたりの印象のくいちがいって何だろう。 私にとっては昔、ノンさん世代にとっては、ちょっと昔、だからなのでは・・・と ちらりと思う。ふろしきに私服しこんで学校、となるとちょっと後の世代だと 「ありえない!」だけど、昔のことと認識してれば「昭和初期の文化ね。様式はかわっても 心には変わらないものがあるのね」と素直に受け入れられるというのか・・・ 脚注で挙げられている作品は、 富島健夫・・・『おさな妻』『青い欲望』 赤松光夫・・・『ヤング・ラブノートはだかの青春』『続々ヤング・ラブノートさまよえる青春』 このヤングラブノートにしたって、赤松先生の文を読めば いやらしっぽい志で書いてないことは明白なのになあ。 これは作家が本当にどうとかいうより、読者や編集者の態度ににじんでいたのであろう。 たぶん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.05.26 12:13:18
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