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むかしのこと

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2011.07.05
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カテゴリ:豊田行二
「ボクのふるさとどこいった + 作家名」のGoogle検索

「ふるさとのふぁんたじい + 作家名」のGoogle検索

***

ボクのふるさとどこいった

『伊沢やすとイラスト集 ボクのふるさとどこいった』
出版社など:青也書店
発行年月:1972年4月25日
本体:850円

「文編集・豊田行二」となっています。

『伊沢やすと線画集 ふるさとのふぁんたじい』
出版社など:青也書店
発行年:1977年
本体:不明

「文・豊田行二」となっています。

***

内容はほとんど同じで、まえがきとあとがきの日付が変わっています。

まえがきが伊沢やすと、
あとがきが豊田行二です。

『ふるさとのふぁんたじい』のあとがきに、
以前、この本は「ボクのふるさとどこいった」というタイトルで出版されていたが、絶版となっていたため読者の皆さんにご迷惑をかけてきたが、七年ぶりに大幅改訂、改題して出版されることとなった。
の一文がはさまれている。

しかし、大幅に改訂された様子はないのである。何がかわったのであろう。
インクがぶちゅっとなっているところ、糸くずみたいなのがうつっちゃってる
ところまで、そのままです。

*共通の目次*

ふるさとには詩(うた)があった
ボクの仲間たち
ボクたちの秘密
雨のシンフォニー
ふるさとの住人
泣いて笑った日々
ふるさとのファンタジー
ちょっぴりおませだった日々
ふるさと歳時記

***

これだけの絵に文をつけて分類するのは大変だったでしょう。

一番好きな絵と一番好きな文 というのは違っています。
一番好きな文は
ボクの魚釣り

絶対に危くない魚釣り。
絶対に釣れる魚釣り。
それが、ボクの一番、得意な魚釣りです。
え?、何のサカナが釣れるか?。
それは、オジさんが釣ったサカナを見なくちゃ、何ともいえないや。

絵のほうは、というと・・・

  小さい頃、おばあちゃんちが土間で・・・
  家に上がるのは小さい私には大変でした。
  土足のまま台所やお風呂場まで行けるのが団地住まいの私には
  汚く思えたし
  お湯につかって変色した(今考えるとおいしそうな色だ)鍋蓋のような
  木の板を、水をおさえつけるようにして入るお風呂が
  「素足で底に触れたら皮がはげるのだろうか?」と恐怖で
  私のふるさとではなく親のふるさとだったのですが
  怪談の世界でした。
  トイレはもちろん外でおとし。木の蓋がしてあって
  床も板張り。いついっても掌ほどの虫がいて怖かったなあ・・・
  仏壇はもちろん、お雛様も怖かった。屋根裏や縁側のつきあたりは本当に怖かった。
  『零』の世界です。

だから、絵はこれ。
ふるさと≫雪女

「雪女の出そうな夜」です。

いなかがどーだのについては
・姫野カオルコ
・吉田秋生『ラバーズ・キス』の尾崎
が私の定番で、都会は・・・などの語り口は、苦手なのですが

まだちょっとこなれてないような文章や
子供に語りかけるような表現が貴重です。

「ふるさとのかおり」で、東京の大学に行ったお友だちが
学生服を着ている。豊田行二も着たのかな?
富島健夫『青春の野望』は第五部の表紙が、学生服を着ている青年だった。
豊田行二と同じ早稲田なので、あんな感じかな?
大学に行ったときや、文筆業でやっていくぞと妻を待たせて上京したとき
お友だちの瞼の裏に、作家が何をうつしたのか
共感すること、想像すること
そのやり方にひかれるということがあるんだなあ。

やわらかい小説も好きだけど、こういう作品をもっともっと読みたかった。





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最終更新日  2011.07.10 10:59:49



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