映画と出会う・世界が変わる

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「甘い人生」

2009年09月30日
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カテゴリ:「甘い人生」
「ゆれる」とは西川美和監督、オダギリジョー、香川照之主演
の日本映画であるが、この「甘い人生」も「ゆれる」という題
名でもいいのではなかろうか。
心が揺れたのはソヌだけではない。
カン社長も同じである。
ヒスの存在は非常に大きい。
若きチェリストで、本来ならソヌやカン社長とは全く異なる世
界の住人であり、通常なら出会うことはない。
ヒスはソヌとカン社長の世界に突然出現した来訪者である。
パゾリーニの「テオレマ」でテレンス・スタンプが、
大島渚の「御法度」で松田龍平が、
それぞれ演じた人物に相当する存在である。
来訪者はその世界を壊して去っていく。

イ・ビョンホンは「誰にでも秘密がある」では、その来訪者を
演じている。但し、ここでは幸福をもたらす来訪者である。






最終更新日  2009年10月04日 19時18分53秒
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2009年09月27日
カテゴリ:「甘い人生」
この物語はソヌの夢の中の出来事であろう。
何度撃たれても、どこを撃たれてもなかなか絶命しないソヌの
姿を見ると、これはリアルな物語とは言えない。
彼自身が夢を見たとすれば、彼がヒスに同行して彼女の演奏を
見ているときではないだろうか?キャメラがソヌの背後から近
づいていくあのシーン、そしてソヌの何とも言えない笑顔。
あの瞬間こそが彼の決してかなえられない甘い夢の至福ときで
あっただろう。
まさにその瞬間のひとときの夢の中で彼は自らの死の夢を見た
のではなかろうか。







最終更新日  2009年09月30日 03時16分25秒
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2009年09月22日
カテゴリ:「甘い人生」
「甘い人生」のソヌへのリンチシーンを見ながら、つい
先日見た「続・荒野の用心棒」のジャンゴへのリンチシ
ーンを思い出す。
リンチによってめちゃくちゃにいたぶられながらも復活
して逆襲に転じる点は同じであるが、この種のアクショ
ン映画にはよくあるパターンである。
生きている人間とは思えない活躍ぶりも同じである。
従って、ここで「甘い人生」と「続・荒野の用心棒」を
むすびつけるのはやや強引かもしれないが、キム・ジウ
ン監督とイ・ビョンホンのコンビが次に創ったのがマカ
ロニ・ウエスタンからインスパイアされた「グッド・バ
ッド・ウィアード」であることを考えると、この監督が
この映画を見ていたことは十分に考えられる。
「甘い人生」のベースにはフランス映画のフィルム・ノ
ワールがあることは確かであるが、マカロニ・ウエスタ
ンの影響も十分に受けていると思う。






最終更新日  2009年10月01日 10時42分47秒
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2007年08月23日
カテゴリ:「甘い人生」
この映画には、キーになる場面が二つある。ひとつは主人公が歩く場面。
彼が歩くのは、ほとんどは狭く薄暗い路地と回廊である。狭い道で、左右
への選択肢はない。これは主人公の行動を表す。もうひとつは、ラスト近
くの主人公が窓ガラスに向かって行うシャドーボクシングの場面。内と外
はガラスで隔てられていて、ある時は外が見えるし、ある時は鏡のように
外は見えない。これは過去と現在との関係である。現在から過去は見える
ようで見えないということではないか。映画「甘い人生」の中でソヌが登
場して、最後に銃弾を浴びせられるまでは、ほぼ時間の経過に沿って展開
される。展開だけを見ると、ごく平凡な起承転結に沿ったアクション映画
である。ある状況に対して主人公をはじめとして登場人物たちが、どのよ
うに行動するかが時間をおって語られるという形式である。
「甘い人生」は表面的には、そのような構成であるが、各場面において
「過去」の様々な断面が描かれている。現在のある場面は、過去の集積と
なっている。それはソヌが前任者の手首を切り落とした事件をはじめとし
た過去の経緯である。カン社長とヒスとの関係もそれに含まれる。
この映画における過去から現在への時間の流れは、冒頭に述べた主人公が
歩く道と同じく脇への選択肢はない。これは、単に主人公たちの現在の行
動を示すためだけではなく、ドラマにおいては、過去も含めた重層的な構
造を表現している。そして、師匠と弟子との「それは甘い夢でした。叶え
られることのない夢でした」という会話。これは、ラストであるが、実は、
物語はここから始まるということも考えられる。このような夢を見て、涙
を流した人物とはどういう人物であったのかをさぐっていく物語が、映画
「甘い人生」ではないか。大映映画「ある殺し屋」やメルビルのフィルム
ノワールにオマージュを捧げつつ「市民ケーン」の逆構成にチャンレンジ
したのではなかろうか。









最終更新日  2007年08月28日 09時02分48秒
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2007年02月15日
カテゴリ:「甘い人生」
「甘い人生」では、イ・ビョンホン演じるソヌは
カン社長からヒスを殺せと言われて、その決定的証拠を
掴んだにも関わらず、殺すことをしなかった。
「夏物語」では、尋問を受けて「知っているか」と
問われて、「知らない」と答えてしまった。
どちらも、本来、守るべきときに、その態度・行動を
取らなかった男の悲劇を描いている。
何故、そのような態度をとってしまったのか、そこに
悲劇の原因があり、そここそ、それぞれ映画が追求して
いる点である。








最終更新日  2007年02月20日 09時19分49秒
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2006年05月11日
カテゴリ:「甘い人生」
昨年の5月11日には、「甘い人生」の最初の感想をアップして
いる。
「フィルム・ノワールの美が蘇る」というタイトルである。
10回以上もこの映画について述べているが、今、思い返しても、
あの映画への思いや評価は変わらない。

この「甘い人生」は、現在はフランスでも上映されているようだ。
フィルム・ノワールを生んだ国の映画ファンや評論家は、この作品
をどのように見ているのであろうか?
「カイエ・デュ・シネマ」には評論は掲載されているだろうか?
「甘い人生」のフランスでの評価、知りたい。






最終更新日  2006年05月11日 17時29分36秒
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2005年08月14日
カテゴリ:「甘い人生」
もう映画館で「甘い人生」を見ることはできないのであるが、
いろんな人が書いている日記を読むことで、まだこの映画について
いろいろと考えている。

オープニングとラストでの「弟子と師匠との会話」であるが、
あの声は、イ・ビョンホンの声らしい。
ということは、主人公のソヌの声である。

そのことは、全く考えていなかった。
私はてっきり、このドラマとは関係のない人物の声かとばかり
思っていた。

これが主人公のソヌの声、つまりソヌの語りならば、彼はどういう
状況でこれを語っているのであろうか?
あのシャドーボクシングをしているときに、頭の中に浮かんだの
であろうか?
最後にカン社長と対決したときに、頭をよぎったのであろうか?
テグに銃弾を撃ち込まれたときに、薄れ行く意識の中でのもの
であろうか?






最終更新日  2005年08月14日 00時36分38秒
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2005年07月28日
カテゴリ:「甘い人生」
23日の日記に対して、エメラマリンさんから次のコメントを
いただいた。

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カン社長の心が揺らがなかったら、あのような悲劇は起こりません。
カン社長は周期的に心が揺らぐのでしょう。(7年周期?)
そのたびに有能な部下を疑い、抹殺してきたのではないかと思います。
ソヌが力をつけてきたことが怖かったのでしょう。
---------------------------------------------------------

このコメントの中で「周期的に」という点に注目した。

ある国の王様が、有能な家臣を何年かに一度、忠誠心を試す
ことを行って、次々と有能な家臣を葬っていき、次の有能な
家臣に交替させる、というそんな物語がなかったか?

ジャングルの奥地に王国を築いたカーツは、ウィラードが
来て、自分を倒すのを待っていたように思えるが、カン社長は
どうだったのだろうか?

カン社長は、おそらくソヌを葬って、テグをその後にすえる
つもりではなかったのだろうか。
しかし、それは瓦解したのである。
カン社長の王国における輪廻はここで終止符が打たれた。







最終更新日  2005年07月29日 22時36分54秒
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2005年07月23日
カテゴリ:「甘い人生」
もう映画館で「甘い人生」を見ることはないかも
しれないが、今でも時々、この映画のことを考えている。

映画の冒頭の師匠と弟子との会話、ここでは「心の揺らぎ」が
語られる。
この物語はソヌの行動を中心に展開し、ソヌの行動が社長の命令
に反したことによって起きる出来事が描かれる。
ソヌの心の揺らぎがすべてを引き起こしたということであるが、
最大の原因はカン社長の「心の揺らぎ」ではなかろうか。






最終更新日  2005年07月23日 01時50分36秒
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2005年07月20日
カテゴリ:「甘い人生」
こんなキャスティングではどうだろうか?

ソヌ オダギリジョー
ヒス 宮沢りえ
カン社長 ビートたけし
ムン・ソク 香川照之
ペク社長 岸部一徳
ミンギ  加藤晴彦
テグ 小澤征悦

監督は誰がいいのだろうか。
「崩壊」をテーマにするなら、引退した篠田正浩の
テーマだと思うが・・・。
現役監督なら、阪本順治、北野武というところか。






最終更新日  2005年07月20日 02時00分32秒
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