カテゴリ:エセ軍事マニアの呟き
昨日11日、三菱重工業/三菱航空機が開発中の国産小型ジェット旅客機『MRJ』(三菱リージョナルジェット)の飛行試験用1号機が愛知県の名古屋飛行場(県営名古屋空港)にて初飛行に成功しました。
<The First Sortie of 1st MRJ Flight Test Aircraft>(YouTube/三菱航空機(株)公式) <MRJが初飛行=半世紀ぶり国産旅客機>(YouTube/時事通信社動画ニュース) 2008年の事業開始以来、設計見直し等により五度のスケジュール遅延に見舞われ、当初予定していた2012年から5年遅れでの初飛行となったMRJ。今回の初飛行は特定週内に実施を公表→実施日を前日に公表という流れで行われ、当初は10月26〜30日週内に実施する予定でしたが、ラダーペダルの改修が必要とのことで今月9〜13日週に延期されていました。 MRJ飛行試験1号機は11日0935頃に県営名古屋空港を離陸し、約1時間半の飛行を無事終えて同空港に無事着陸しました。今回の初飛行にはDAS(ダイヤモンドエアサービス)所有の三菱MU-300と航空自衛隊飛行開発実験団所属の川崎T-4練習機の2機が随伴機として同行しましたが、T-4が随伴したのは空自の訓練空域を飛行する都合によるもののようで、今後も19回の随伴飛行を予定しているとのことです。一方、MU-300はかつて1970年代末に三菱が上級モデルとして開発したものの諸事情により販売が不調に終わり、最終的に三菱がビジネス機市場から撤退するきっかけとなった不遇の機体でしたが、それから40年近い年月を経て三菱の新たな民間ジェット機であるMRJと並んで飛んだというのは実に感慨深いものがあります。 なお、MRJは今後型式証明の取得と2017年の量産機納入に向けて合計2,500時間に上る飛行試験を実施していく予定で、5機製造される飛行試験機の内4機をアメリカ・シアトルに開設したサポート拠点にて飛行試験に供することで試験のペースを速める計画です。 できれば2010年の空自XC-2初飛行と同様に現地で生で拝みたかったですが、前日に公表された実施日の11日が昼勤中では流石に年休を取るのは不可能でした(苦笑)また、当日は愛知県側が見物人の集中による混乱を警戒して県営名古屋空港の展望デッキ閉鎖等の措置を執っており、無理に出向いてもまともに見られない可能性もありましたし。まぁもっとも、当日の報道映像を見ると空港周辺の公園等にかなりの見物人が集まってたようで、行けば案外何とかなったのかもしれませんが(笑) 何はともあれ、度々のスケジュール遅延により飛ぶ飛ぶ詐欺(笑)になりかけていたMRJでしたが、実機の初飛行という大きなヤマをひとまず無事乗り越えることができたので、これが今後の受注増に繋がることを期待したい次第です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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神戸の「動く動く詐欺」(川内原発)、長崎の「できるできる詐欺」(豪華客船)と並んで「三菱三大詐欺」と言われた名古屋のMRJがようやく初飛行を達成し、直接かかわっていない自分も非常に嬉しいです。
そして、最後に残ってしまった長崎ですが……こちらはまだ詐欺の汚名返上とはいかなさそうです。とりあえず、私は当分神戸には帰れなさそうです。 (2015.11.17 07:45:17)
そういえば豪華客船の建造でえらいことになってましたっけ
とりあえず、次の護衛艦を長崎で受注するのを軍ヲタ的楽しみとして頑張るしかなさそうですな (2015.11.20 08:14:45) |
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