「かがみのかなたはたなかのなかに」兼 忘年会
新国立劇場 演劇 かがみのかなたはたなかのなかに 作・演出:長塚圭史 振 付:近藤良平 新国立劇場 小劇場 開演19:00 <キャスト> 近藤良平 首藤康之 長塚圭史 松たか子 今年度初めの舞台鑑賞部会で「しばらく(部会の)皆で楽しんでないから今年は鑑賞会を企画しましょう。く〜てんさんお勧め作品あります?」と振られました。その時点で2015年の初演で楽しんだ「かがみのかなた〜」の再演を観ると決めていたので、迷うことなく即決です。 今回もめっちゃ面白かった! 初演では近藤さんと首藤さんの動きのトリッキーさに目を奪われ、長塚さんの女装に笑い、ケイコを巡る争いの展開に「えー!」と驚き……何というか、刺激的な面白さ(受け身)だったんですよね。今回もそういったストレートな面白さを感じつつも、鏡に映る「自分そっくりなのに正反対」の、それも性根までもが正反対(とくにケイコとコイケ)の存在に、自分やら周りのあれこれを投影したせいか、ひっじょ〜〜に味わい深い作品になりました。楽しいから愉しいに熟成した、みたいな。 今回もまたロビーに舞台セットの模型が展示されていました。開演前に出演者がロビーを彷徨う?演出もいいですね。首藤さんと長塚さんを至近距離で拝見できました。 可愛い容姿に卑屈なほど謙虚なケイコが、コイケが居なくなることによりどんどん傲慢な女になっていく様に「女の嫌な部分」を見せつけられた気がして悶々とするんですよね。なので、海に突き落とされたコイケが帰ってきたとき、心底良かった〜と思いました(笑いますけど)。どこかコンプレックスを抱えているくらいが人間的にバランスがとれているのかも。 これから戦地へ赴くであろうタナカ@首藤さんが、床に置きっ放しにされたワインボトル(昨夜の乱痴気ぶりの名残?)に視線を落とし「ふっ」と笑って部屋を出て行くラストに、あぁこれはタナカがワインの酔いにまかせて、空想のお話を創ることで孤独を埋めていたんだな〜と思ったのでした。 観劇前に皆で忘年会を兼ねた夕食を。平日のディナービュッフェ¥2,678也。 正味70分(制限時間は100分)で満腹になるまで食べました 観劇前なのでアルコールは無し(ちょっと残念…?) 舞台鑑賞好きな仲間と、お腹に、眼に、心に美味しい時間を過ごしました。今後もまたこんな企画ができたらいいな〜にほんブログ村