カムカムミニキーナ「狼狽」
カムカムミニキーナ 「狼狽」(ロウバイ)〜不透明な群像劇〜 作・演出:松村武 東京芸術劇場 シアターウエスト 開演12:30 <キャスト> 中津ノボル…………姜暢雄 富永一朗……………八嶋智人 ※町興し演劇のリーダー 屯田兵六……………松村武 ※作家 屯田さゆり…………新谷真弓 ペルソナ……………藤田記子 上条ミキ……………長谷部洋子 ※小説家志望 大迫奈美……………多田香織 ※フリーライター 大迫美枝……………未来 天川修一……………亀岡孝洋 ※週刊誌編集長 女座頭市狼一刀……田原靖子 支配人………………吉田晋一 水沢…………………栄治郎 大亀少年……………元尾裕介 ほか <あらすじ> 人気作家のゴーストライター疑惑を追う一人の記者がたどり着いた関東奥地の山村。 時代から取り残されたようなその狭い地域には、 狼に命を救われたという、 都落ちの悲劇の皇子の伝説が色濃く残る。 どこか後ろめたい空気を漂わせる村人達は一様に犬を飼っていて、 四六時中、村には犬の遠吠えが鳴り止まない… 古民家に滞在し、不気味な日々を過ごしながら、記者は件の作家を追い詰めていく。 やがて『狼谷にもう一つの村がある』というメモを残して、 その記者は忽然と姿を消したのだった… ※カムカムミニキーナ「狼狽」特設サイトより カムカムミニキーナの舞台を観るのは、2010年の馬浜(バハマ)三部作一挙上演以来。あらすじしか記録していないのは、おそらく頭の中が疑問符と断片的な感想でパンパンになり、まとめられなかった……のではと回想。単純に時間が無かったのかもしれませんが。 しかし今回も終演直後は疑問符だらけ 「狼狽」を観て狼狽してどうする…って感じです。八嶋智人さんが「よくわからないのは、持ち味です!」とおっしゃっていたので、よくわからない(けど面白い)のは、まともな反応なんでしょう、多分。横溝正史的なおどろおどろしい狂気におののきつつ、少年マンガの冒険モノを読んでいるような高揚感があります。ミュージカル的な演出があるなどエンタメ色が強いのかと思いきや、社会問題を含んでいたりする。ストーリーは猥雑だけど隙がなく緻密。疲れました(笑) 日本(に限らず)古来からの特殊な「血統」や「伝統」が、近代化の波にのまれ絶滅の危機に晒される。そうなったら、抵抗しつつ秘密裏に地下に潜るのは至極当然だよなぁ〜日本のどこか人里離れた山奥にこんな場所があっても不思議じゃないなぁ〜etc……妄想を膨らませながら観られたので面白かったですよ。ただ「よくわからない」だけで※書き足すかもにほんブログ村