コンビニをやっていると、よくお客さんから
「24時間営業ってたいへんでしょう」
と言われることがあります。
また、
「いつ寝ているんですか?」
と言われるお客さんも少なくありません。
コンビニのオーナーといっても人間ですから、
眠らないで24時間起きているなんてことはあるわけない
のですが、けっこう言われるんですね。
スタッフをどんなふうにまわしているのかといった、
内情を知らないので、そういうふうに言われるのでしょう。
でも、12時間以上勤務したりというのはザラでした。
特に困るのが、スタッフの予期しない急な欠勤です。
連絡のある場合はまだいいのですが、連絡もなくそのまま
来なくなるという最悪のケースもあります。
24時間営業をフランチャイズ本部と契約している場合が
多いのですが、その場合何があっても店舗を開けて営業をする
という義務が生じます。
極端に言えば、親が死んだとしても子供が事故に遭ったとしても
店舗は営業し続けるわけです。
もちろん、そういうよっぽどの場合についてはチェーン本部が
助けてくれることが多いですが、一番困るのがさきほど話した
急な欠勤です。
意図的ではない、女性特有の生理現象なのもあるのですが、
意図的であれそうでないにしても急な欠勤に変わりはありません。
そういう場合には、オーナーであったりスタッフが時間延長を
したりして対応することになります。
個人営業の店舗が、
「今日は人がいないから店を、臨時休業にしよう」
と休むようなことが、基本的にはできないわけです。
ですから、ものすごく疲れた感じのオーナーがいたとしたら、
今言ったような状況なのかもしれませんね。
コンビニを経営する上で、何が一番大変か?
と聞かれれば、間違いなく人間(スタッフ)を確実にまわす
という管理だと思います。
そのスタッフについても、できることであれば安定感のある
主婦や社会人がベストなのは言うまでも有りません。
ところが昨今の有効求人倍率の上昇に伴って、売り手市場と
なっていることから、コンビニやファストフードなどの飲食店が
軒並み人手不足となっていますね。
たぶん今は、時給を上げて求人を出しても募集がないという
おそろしい状況が予想されます。
こうなってくると、どんどんオーナーや店長などの管理者への
負担が増えて、場合によっては某チェーン店のニュースのように
閉店とか休業をせざるを得なくなるでしょう。
実は、2週間ほど前ですが、私自身交通事故に遭いました。
⇒交通事故に遭いました
今はコンビニをしていないので自宅療養していますが、
もし今でもコンビニ経営していたとしたら「アウト」です。
コンビニオーナーも事故にあったり、病気になるということは
予想してなることではないので、急な欠勤と同じです。
そんな時でも、潤沢にまわせるスタッフがいて代行できる管理者が
いる場合はいいですが、そういう店舗が何割あるでしょうか。
たぶん多くのコンビニ(3割なのか5割なのかわかりませんが)は、
ギリギリの状態で運営していると考えます。
「うちは儲かっていてひだりうちわだよ!」
というコンビニもあるのでしょうが、それはコンビニ全体の
ほんのひとにぎりでしょう。
コンビニを今から始めようと思っている人からすれば、
「そんなマイナス思考な、後ろ向きな考えばかり言うな!」
と思われるかもしれません。
私の友人も数名コンビニを経営していますが、
皆口をそろえたように言います。
「辞めたくてもやめれないんだよ」
「やめても、そのあと生活していく方法がない」
多くのコンビニオーナーが、経営不振や人手不足などの理由で、
ほんとうは、「やめれるものならコンビニをやめたい」
と思っているのが現状です。
問題は、やめたあとの生活を維持できるだけの収入源があるか?
ということに尽きます。
コンビニオーナーのすべてがそうではないのは当然なのですが、
このような側面もあるということを知っていただきたいと思います。
ありがとうございました。
コンビニ開業物語:管理人
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