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2023.03.13
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カテゴリ:役者・タレント
​​2023年3月11日夜組でミュージカル「​決定版 十一ぴきのネコ​」に出演しました。
たった1回公演でしたが、ここをめざした日々はとても充実していたものでした。
こんな心地いい座組は、初めてに近いの経験で(空中戦があったらしいが)
稽古も変なストレスを持つこともなく、こんな「ダメだし法があるんだ」なんて思ってました。
だからゆえに、「ホントにこれで大丈夫なんか?」と思いつつ、色んなことを試してみました。

ここからは、私が演じたにゃん作老人のお話をします

にゃん作老人は、齢は年寄りだけど、心はどこかまだ冒険がしたくて
一緒に連れてってくれ…でも、自分がでしゃばるよりも若者に託すのが年寄りの務めだと悟っていた
だから、ネコたちが迎えに来てくれた時は、嬉しくなって、思わずにゃん太郎たち歌を歌ってしまいました​​

にゃん作老人は、いつもにこやかでどこかファニーでそれでいて肝心なところはしっかり周りを諭して、よぼよぼのじいさんなのにちっともモーロクしてなかったりする
だから、仲間割れを起こすシーンでも、その喧嘩をニコニコして観てました。
若いって素晴らしい、羨ましいことだ!…だから、言い争って擦り合わせればいい、それでダメだったらそれまでの関係性…

そのことは、「モノは全てゴミになるが、ただひとつの例外がみんなと楽しく過ごす時間で、そのひとときは宝石で天に昇って星になる」という発言(ゴミ積み替え貨物駅で勤務経験がある話)や
にゃん吾が「魚を殺す自分は残酷なのか?」という自問自答している所で「気は時間の中で友情や愛情という宝物を生み出す」という発言からも解る

特に、にゃん吾が悩んでいる時にに、「世界は気で出来ているから、何も悩む必要はない」発言しているが、実はここではネコの仲間だけでなく、全ての生き物は、お互いに支え合って、この世界ができている。という発言を通じて、生き物はみんな仲間ということも信じている…と思う。
トムとジェリーやのび太とジャイアントとドラえもんなのかな。
​野良猫天国で、にゃん作老人も下手な踊りをしているが、あれも若者へのあこがれなんだと思う。ただ、(本番ではそういう演技をする余裕はなかったが)年甲斐もなく腰を痛めるんですねwww

そして、最後のシーン
太郎と老人は、他の10匹と比べてまだ元気ですが、それでも毒が回って、一番最後に死にます。
後悔の念も持って
だから、最初と最後は北の空の(希望の)星を指さしてます。伏線回収~

にゃん作老人をやって苦労したところは、いくつかあるのですが、​
​まず、2つ目のソロ曲…楽譜を見ると、なんじゃこりゃ!ってなるぐらい難しい曲で、
しかも台本では「短いが美しい曲」って書いてあって…
ここは苦労した…
しかも、最後の稽古で、ピアニストの小川さんからは、下がり切ってない!と指摘を受けていた
ただ、ゲネプロでは、「良かったですぅ~」とわざわざ言いに来ていただいた。
(多分、オペラ公演に誘った手前、あのままではまずい!って思われたのかもしれませんwww)​
あと、台詞量が半端なく多い。
​​​実は4番目に多いですよ~ってオーディションの時に言われていて、それなりに覚悟ができていたが、いやいや、多分、長セリの多さは、1番だったのではないかなと思う。しかも、難しい言葉が多く、言い換えも伏線&回収の関係でほぼできない
(「骨は細かく砕いて団子にして」とか「ネコや人や魚や樹木や花」とか…草木でなく”樹木”…これは”気”と区別するためだと思われる)

だから、遠し稽古~本番含めて、一度も全ての台詞を台本通りに言ったことがない
(「気は時間の中でさまざまに形を変えながら…」⇒「気はさまざまに形の変えながら時間の中で…」など、なんとか体制に影響がない範囲にとどまっていたが)

ただ、ダンスがなかったのが凄く助かって、台詞や歌、雰囲気作りにエネルギーを注ぐことができた

他のネコとの絡みも(キャストさんに助けられつつ)楽しく演じられた​​​
1か所だけゲネでも本番でも失敗したのは、にゃん十一が”うそだぁ!”というシーン
ここは2つの怒りの感情が出るうちのひとつだっただけど
「ウソはつかん!…特に仲間にたいしてはな」
後半の台詞がぽかんと抜けてしまって、にゃん十一の(アドリブの)芝居の邪魔をしてしまった
すみませんm(__)m
​​それでも気の話をしているところのからみや、考えるネコのからみ、
そして魚な歌っているシーンのアドリブでにゃん作老人が寝落ちしそうな所をにゃん六に起こしてもらったり、帆を作るシーンでのがや(ここは毎回全部台詞が違ってて、キャスト的にはびっくりポンだった利する…昼夜でここだけのダイジェストシーンがあったら面白いと思う)のシーンは楽しかった。

台本が、実は精巧に作られていて、台本分析で苦労することはそうなかった(井上ひさしさんが作った作品だからか?脚本作りに参考になったが私には遥か彼方…)。言葉のひとつひとつにメッセージが込められていて、伏線&回収がロングテールであったり(団子の話や時間、宝石(宝物)など)、同じことを違う言葉で表現したり(この世の真の姿⇒この世界のありのままの姿)…だから台詞が大変だったとも言える。

精巧だったので、芝居が作りやすく、稽古場でダメ出しがあまりなかった印象。まぁ台詞間違い、噛みとかは指摘しなくても本人が解ってるのであえて指摘しなかったのかもしれない。
台詞が飛んだり噛んだりすることもあるだろうが、周りがカバーしたりして、絶対芝居を崩さないこと」という指示が全てなのかもしれない。

場当たりで私がやらかしたことに、地図を忘れて登場するのがあった。
その時のリカバリーが、
「ちょっと待ってくれ」という台詞を挟んで袖にもどって地図を取りに行った​​
この時、他のネコたちががやを入れて繋いでくれたのは助かった。
あれが、臨機応変力が凄い!なんてことになっていたが、まぁミスには変わりはない(3回公演とかだったら1回は芝居としてやっていたと思う)
​臨機応変力といえば、本番で野良猫の前に花が落ちていて、それをどのタイミングで拾ってどう処理しようかと思って、最初は隠すつもりでいたけれど、途中で無理だと思って、杖に花を添えるという風に切り替えた…もうちょっと判断を早くすべきだった。

役をやる時、その役にどこまで共感できるかというのがポイントになるが、にゃん作の思いは、ほぼほぼ私の思いで、ファニーなところ、諭すところ(とその内容)は、私そのものだったと思う

ところで、舞台全体のお話をします

昼組の時は、上手袖でサポートに入っていました。袖から見た昼組は、稽古を重ねるにつれ、クオリティが上がっていくことが手に取るように感じた。だから、野良猫天国(ラスト一つ前)でウルウルしそうになった…。これでこのチームは終わるんだなぁって。自分が出ている時は、そんな感傷に浸ってる余裕がなく、ヒゲと尻尾と野良猫天国の時は花の処理でいっぱいいっぱいだった(笑)​
​それはともなく、昼組の転換は、ある程度スムーズに行ったのではないかと思う(最後のネズミが出てくるシーンを除いて)。

杉並公会堂はバックヤードが広くて、光の問題もクリアできたので、トラブルも対応しやすかった…。実は夜組で、しっぽが同時に二人も取れちゃう問題が発生していて、どこで修正するかでバタバタしていたが、上手く処理できたのは、このバックヤード環境のおかげだと思う。

杉並公会堂は、音響も良く、設置されているのがSteinway&Sonsのグランドピアノという私レベルでも、いいピアノってわかるぐらい。
しかも、声の通りも良く、稽古場での音量でも充分だった。小さい声のシーンは張らないと難しいかなと思った。​
​​​​3月19日の「​弥生の宴​」で歌う予定の”手紙~15の君へ”をここで少し歌ってみたら、すんごい気持ち良い響きだった。あれはカラオケ屋でも味わえない心地よさだった。
さらに、楽屋も広く明るく綺麗だった。
ちゃんと客席周りを見た訳ではないが、そっちも凄く良い感じだった。
ここの舞台に立てたのは、本当に良かった…

座組の話をしましょう
主役の夜組にゃん太郎の小笠原さんはJK(にゃん四郎と同級生)。だから制服のままで稽古場に現れて稽古することもあったが、芝居に入ると堂々と主役の振舞いで全体を引っ張っはり、だから他のキャストもそれに連れられつつ、支えつつの関係が築けていたように思う。
にゃん次の星さんは、優しいママさんで打上げの時に二人にお子様も同席させていました。どうも、稽古傍らお子様にも歌を教えていたみたいで、それを披露しようと思ったのだけど、大勢の大人の前では、萎縮したのか披露できずじまい…LINEでの公開と相成りました。私だけ打ちあがってない!らしいので、したい話も私もあるので、いつかローカルで打ちあがりましょう!にゃん次とは絡みと多かったけれど、そのシーンは面白かった。
にゃん蔵の大出さんは、稽古までも舞台上でも黒子に徹してたのか寡黙な方の印象だけど、芝居は凄く安定していて、面白かった。絡みが少なかったので、違う舞台で一緒できた時には、色々絡んでみたい。大出さんは昼夜両方に出演されていて、激しく動くシーンもあって大変だったけれど、昼夜見事にこなされていました。凄い!​​​​
​​​​​​​にゃん四郎の木村さんは、ソロのシーンでバレエを披露されていて、おぉ~!なんて思ってた。舞台上で見られるなんてそうそうないから。
にゃん吾の森久保さんは、自分に自問自答するシーンでの絡みの時に、最初は不安そうな表情していたのが、言葉を交わす度に表情がグラデーションしていき、最後に笑顔で解りました!というのが凄く楽しかった。その前のソロのシーンでは、舞台上で(稽古場で)聴き入ってた♫
にゃん六の菊池さんは、この組の最年少だけど、それを逆手にとって、にゃん六の完成度を高めたと思う。あと、私のアドリブに稽古の途中からリアクションしてくれるようになったが、気が付いてなかったのではなく、多分、リアクションすべきか悩んでたのかも。チャレンジしての失敗だったら、周りのベテランが支えるから、大丈夫だよ。
にゃん七のおりんさんは、座組の参加が一番遅く、ダンスに台詞に歌に追いかけるのに必死だったが、間に合っておつりが来ましたね。本番では格好いいシーンを見ることができました(上から目線…すみません)
にゃん八の樋口さんは、音大在学生で、本当はもっとすごいポテンシャルがあるんだろうなと思う。この座組では、歌にダンスに裏でサポートしていて、これが全体のレベルアップにつながった(また上から目線…すみません)。多分、普段はナイーブな人みたい。大丈夫、これが全ての終わりではない。機会はまだまだいっぱいある。
にゃん九の軍司さんは、ダンサーとのこと。あぁだからダンスがキレッキレなんだね。ラストの絡みは、なだめようとしても、苦しくて仕方がなく暴れるので、なだめきれなかった…にゃん作の不徳の致すところ…もうちょっと暴れさせても良かったんだけど(例えばにゃん作を思わずひっかくとかね…)。
にゃん十の樹下さんは、昼組では舞台袖サポートとして入られてたが、舞台製作セットをお持ちのようで、おぉー!なんて思った(←話すのはそこじゃないだろ!)舞台上と館内アナウンスとそれ以外で声色を変えていたのは凄く面白かった。いや、スイッチョのシーンの表現の広さも楽しかった。
準主役のにゃん十一の田代さんは、アドリブが豊富で、本番ではなかったが、ゲネでの白装束のシーンでは、アンタ!何してしている?と突っ込みたくなってしかも隣のにゃん十まで巻き込んで、面白かった。もちろん、芝居も安定していて、それが芝居全体を凄く締まったものになったと思う。あっ私、あのシーン、リアクション難しくさせてしまって、足引っ張ってすみませんでした(>_<)…​​​​​​​

(昼組は割愛させて下さい…すみません。)

ピアノ担当の小川さんは、稽古中のオーダーをさらっとこなされて、凄いなぁと思いつつ、舞台上では演奏しながら子芝居(台詞もありーの)もあって、面白かった。
色々と歌のこともご指導をいただき、私の引き出しを広げていただきました。ありがとうございました。​
​​​​因みに、7月の舞台(オペラ)でもご一緒します。詳細は後日!

歌唱指導の本村さんは、表現力を大事にして指導されていたました。ここはこういう呼吸をすると広がるよ~…とか(時々忘れる私…すみません)。出来の悪い役者でご迷惑をおかけしました。これに懲りないで~。あと、発声練習&アップが大変だったが凄く役にたった。

ダンス指導の聖菜さんは、にゃん作はダンスがなかったので、指導をうけることがなかった…というかあったら多分、発狂されていたと思う。役者のポテンシャルとやりたいことをうまく引き出されていて、経済用語風に言うと、ミクロとマクロの両方の最適解を追求されていたと思う。あぁこんな指導法があるのか、と思った。

舞台監督の南さんは、色々愚痴をいいつつも、役者がスタッフがベストな環境をと整えることを最優先にされていて、それだけでなくサポートに入った時に、サポートメンバーにも気を使われていて、他の舞監さんなら雷ものでも(ぶっきらぼう)に対応されていた。ありがとうございました。でも、私、58歳ですよ。​​​​

演出の神谷さんは、演出法がユニークで大切にしているのが全体の世界観(当たり前だけど)。だから、重箱の隅をつつくようなダメ出しが皆無で、「それはそれで面白いだけど、こういうのもアリだよ」とか​
「せっかくここまでできているから、ここでこうなるのはもったいない」など多分、役者のメンタリティーを重要視されていたのかなと思った。
求めていたものまで到達できなかったかもしれないけれど、でもどこか確信に近い手ごたえがあったように思います。
あの役者&スタッフの纏まりは、その賜物なのかもしれません。

因みに、ナゾなのは(きっと某あの人が否定する顔が浮かびますが)
やたらめったら、芝居を褒めてた
「あの台詞をこなせるのが凄い」「存在感をしっかり出している」「対応力が凄い」「donaさんの芝居好きです」などなど
(誰一人、芝居が上手いとは言ってないけれど)
十数年やってこの程度なんですよ…はい(笑)
でも、そういっていただいて嬉しかった
​​​最後の最後に、
この芝居に誘ったのは、昼組にゃん十一のkayaさんで、6年ほどの付き合いになるのかな。共演が4回で、うち1回はdona&kayaというユニットを組んで音楽&朗読を演じた。
kayaさんが誘に乗った理由のひとつは、
donaさんが座組にいると私が楽しい」という発言をされたこと。​​​
多分、この発言には2つ意味があって、ひとつは自分の逃げ場所を作っておきたかった。
もうひとつは、私自身の芝居のポテンシャルを広げた(kayaさんの言葉だと解放させた)かったのかな。
だったら、それに乗ってみようと思った。

それは、大正解だった。
多分、座組としても、物語としても、役者人生1,2と言えるぐらい、楽しかったし、
もしも叶うならば、この座組で、この演目を、もう一度やってみたいと思った。

kayaさん ありがとう!
そして
照明、音響、制作の皆様(まとめてすみません!)
ご尽力をいただきましてありがとうございます

観劇していただいたお客様、荻窪までご足労いただき、たくさんのご意見をいただきまして、
ありがとうございます

神谷さん 求めていたにゃん作には遠かったかもしれませんが、
にゃん作にしてくれてありがとうございます!

皆さん
またいつか、一緒にできる機会があれば、
その時は、こんな私ですが、宜しくお願いいたします










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Last updated  2023.03.13 13:05:20
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