ヘンリー・メリヴェール卿シリーズ長編22作品中15作目にあたる
カーター・ディクスンの「爬虫類館の殺人」
(He Wouldn't Kill Patience,1944,中村能三訳)
を読んだ。
時代は1940年9月。舞台は,第二次大戦下で空襲を受けていたロンドン。
園内にある自宅の書斎で,動物園長の死体が見つかる。部屋は扉も窓も鍵がかけられ,窓もドアの下も紙でめばりがしてあり,死因となった石炭ガスが漏れないようにされていた。
これが殺人なら密室殺人ということになるのだが……
タイトルにあるように,爬虫類館で殺人が起きるわけではなく,そこで起きるのは,例によってヘンリー・メリヴェール卿のドタバタ(笑)
その場に居合わせた(というか,ドタバタのきっかけとなった),対立するマジシャン2家の若い二人のロマンスが,話に潤いを与えていて,読んで楽しい。
これか,と思った人物が犯人ではあったのだが,
共犯者については,いろいろと考えすぎてしまったようだ。
カーター・ディクスンの他作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (カーター・ディクスン)からごらんください。
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