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テーマ:ミステリはお好き?(1432)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・日本)
倉知淳の「星降り山荘の殺人」(1996)を読んだ。作品の最後に,「この物語」が都筑道夫の「七十五羽の烏」と林完次の「宙(ソラ)の名前」に触発のもとに作られた,と書かれている。 林完次は宇宙に関する多くの本や写真を発表している人,都築道夫は文庫解説の西澤保彦も「七十五羽の烏」について熱く語り,donmabo自身ブログのプロフィールで唯一名前をあげている国内ミステリの作家で,知る人ぞ知る,あの都筑道夫である(はしゃぎすぎ? 笑)。 この作品を読む前提として「七十五羽の烏」を知っていたり,読んでいたりする必要は,もちろん,全くない。 ということで,ネタバレにもならないと思われるので,本作との共通点を書いておくと, 各章(シークエンス)の前に,その章の内容をまとめたリードがついていること, 謎を解くために必要な図がきちんと用意されていること, また,それを通じて,読者に「本格」の謎解きを楽しませようという姿勢があげられる(事件の本質と関係ありそうな,関係なさそうなことをいろいろとまじめに書いてある点も似ているかもしれない,笑)。 リードで,「読者も……犯人を指摘することが可能になる……ただし動機だけは推理では判明しない」(星降り山荘),「読者も……論理的に犯人を指摘できるはずだ……ただし動機は推理ではわからない」(七十五羽)と,犯人当てから「動機」を排除している点も同じである。 各リードに嘘は書いていない。 「犯人では有り得ない」と書かれた人物は犯人ではなく,「…退屈してはいけない 重要な伏線がいくつか張られているからである」と書かれた部分には重要な伏線がある。 また,例えば「部屋割りに関しては……深読みする必要はない」と書いてあれば,本当に深読みする必要はないのであって,やさしく読者を導いてくれる。 って,上の「やさしく読者を導いてくれる」はブログ筆者donmaboの大うそ(笑) ミステリ作家がここで狙うのはやはり「ミスリード」でしょう。 「探偵役が登場する」というミスリードに見事にひっかかり,あとで大笑いした本人がいうのだから,間違いない(笑) そういえば,作品の内容を書いていなかった。雪に閉ざされた山荘で殺人事件が起こるという話です。 内容について,これ以上は書きません。ストーリーも楽しいのですが,作者の仕掛けも含めた全体をじっくりお楽しみください。 倉知淳の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (倉知淳)からごらんください。 楽天ブックス 記事関連のオススメ日記 読書日記&たわごと(cascade0920さん) 読書とジャンプ(むらきかずはさん) 海砂のつらつら日記(kaisa21さん) 粗製♪濫読さん お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/09/13 12:26:02 AM
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